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子どもが不登校になるといつも焦ります。落ち着く方法が知りたい。

【質問】中学生の娘が不登校になりました。小学生の頃もあり3度目です。親も慣れてきた頃です。私のPMSが始まると焦り始め、何かしてあげなくては! と思ってしまいます。こんな私に落ち着く為の方法を教えてください。

【お返事】子どもの不登校は焦りますよね。焦らない親などいないはずです。もし焦らないとすると、その親子関係はずいぶんと変なものでしょう。だからまずあなたが焦るのは健康な母子関係といえます。そこを踏まえてどうすればいいか考えてみます。

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■不登校について

不登校の理由は大きくは次の3つです。

・子どもの発達の問題
・親子関係の愛着の問題
・その他

質問者さんの場合、

・子どもの不登校に焦っている
・不登校は何度なっても焦る(今回で3回目)

この2つがありますので、親子関係の愛着の問題については考えなくてもよいかもしれません。愛着があるからこそ、親は焦るからです。

子どもの発達の問題は、特別な支援が必要ですし、それについては質問には書かれていないので、ここでは触れません。子どもに発達の問題はないものとして回答します。

すると「その他」の理由になります。

その他は、いろいろなものが入りますが、代表的なものとして、

・学校でのいじめ
・発達の問題はないが、子どもが友だちを作りづらい
・愛着の問題はないが、親がきびしすぎる
・親が被虐者であった

質問者さんとしては、上の4つのどこに該当するかを整理するだけでも、こころの負担は減って、落ち着けるかもしれません。また他への相談がしやすくなるかもしれません。

ちょっとお考えください。色々と分かってくると、楽になるということもあります。またよければ、質問ください。

次の記事も参考になります。不登校とひきこもりは密接に関連しています。

ここまでが一番重要で、ここからは付録です。どこにである情報ですので、流し読みOKです。

■落ち着くための方法

まずは落ち着くための方法は、いろいろありますが、継続的に瞑想を続けているといいでしょう。この情報ソースは、「精神科医の禅僧」が教える 心と身体の正しい休め方 です。この内容をソレア的に改変してお届けしています。

疲労には、

・身体的な疲労
・こころ(脳)の疲労

この2つがありますが、瞑想は、この2つにアプローチできる方法です。瞑想によって、こころは自然に落ち着いていきます。同時に、身体の疲労も脱力します。この瞑想の、ひとつの方法がマインドフルネス瞑想です。

◇マインドフルネス瞑想

マインドフルネス瞑想は、自己集中瞑想とも言われますが、この瞑想の本質は次の3つの行動の実践です。

①超シングルタスクで生きる

現代は、マルチタスクの時代です。あれも、これも、同時にやらないと処理できない。そうやって、こころが忙しい状態です。

この状態を続けているとだんだんとこころに疲れが蓄積していきます。だから、このこころの忙しさをストップさせる必要があります。それには、1つのことを実践するだけです。

・いろんなことを同時にやらない。1つのことをていねいにやる

これが、こころの疲労を取るためのたった1つの方法です。

自閉症という発達障害があります。自閉症の人の多くは、超シングルタスクです。マルチ処理をしようとするとパニック状態になります。つまり、この自閉症を真似るわけです。

仮想自閉症で生きること。自閉症の人はスマホで例えるなら、「アプリが起動したらそれが終わるまでは次のアプリが起動できない」状態です。だからシングルタスクしかできないのです。しかし、自閉症にはデメリットがあって、そのアプリがいつ終了するか読めない、予定を組めないのです。健常者は自分を客観的に見ている自分がいるため、アプリ(タスク)を自分で終了させることができますね。

②「ながら」を止める

これは①を具体的に表現したものです。①を実践するための行動指針です。例えば、歩きながらラジオを聴く。これも「ながら」行動ですので、マルチタスクをやめてみましょう。シングルタスクだけにしましょう。

効率が悪い?と思われる方もいるでしょう。そんなんことはありません。①で説明した、スマホのアプリの例を思い出してください。超シングルタスクにして、アプリを起動・終了しながら、シングルタスクに集中し、連続していけば、こころは忙しくなりません。

③3次元の自己客観視。つまり、思考→感情→(身体の)感覚

人間の脳を3層構造で考えると良いでしょう。一番てっぺんが頭、その下に感情があります。そして一番底辺に感覚がある。こうやって忙しい思考を底辺の身体感覚に持っていく作業です。

身体感覚とは何でしょう?例えば、胸がつまっている、胃の膨張感、腸の閉塞感、背中の張り、足の痛み、頭の爽快感等々です。

すると思考から離れることができます。忙しい状態が一時的にストップするでしょう。

◇マインドフルネスの実際

例えば、子どもが「学校へ行きたくない」と朝、ぐずぐずしていたとします。そのとき、まずあなたの思考が発動するでしょう。「こんなことでは将来どうなるのか?」そして次に感情があることに気がつきます。「不安」や「怒り」などかもしれません。そした最後に自分の身体の感覚を感じます。おなかに重い感じがあるかもしれません。

この最後の身体感覚をを感じ続けます。ここで超シングルタスクを実行するのです。心理療法では「ボディアプローチ」といいますが、この身体感覚を感じていることで、思考→感情→感覚を感じている自己を、立体的に客観視できます。

これができれば、感情はひとまず収まるでしょうし、思考の暴走も避けられるでしょう。

◇アクティブ瞑想

アクティブ瞑想は、自己超越瞑想と呼ばれるジャンルです。ソレアの記事にはこのアクティブ瞑想に関するものがたくさんありますので、是非チェックしてみてください。代表的なものを張っておきます。


◇自然の中に身を投じるーリトリート

自然の中で生活してみる。これをリトリートと言います。たまには、週末自然のいっぱいあるところへ出かけてみましょう。青や緑の風景のところがおススメです。別のnoteの記事を張っておきます。

ジャズはゆらぎの音楽といいます。ロックやクラシック等よりもゆらぎが大きいといいます。ゆらぎは脳の健康にも寄与します。ゆらぎの音楽も聴いてみるといいかもしれません。こんな自然音も、ゆらぎの音楽です☺


⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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