spotifyのシャッフル機能は不安が強いときは使わないほうがいい|強迫症への覚え書き
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ
臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。私の一日を振り返ると、今日のYouTugeライブ配信:ランチトークは、子育てのコメントが入ったりして、ライトなお話ができました。
平日毎日12:30からやっています。チャンネル登録していただければ、開始するとお知らせが届きます。よろしかったらどうぞ。
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■テーマ
spotifyのシャッフル機能は不安が強いときは使わないほうがいい|強迫性障害への覚え書き
◇こういった悩みのある方へ
・いつも不安で確認作業に明け暮れてしまう
・ルーティンというのは不安にどう影響をするのか
◇そんな人がこの放送を聴くと、
・不安への対応の1つが分かります。(これ以外にも不安への対応はいっぱいあります)
■シャッフルの不安
音楽の再生機能でシャッフルというのがあります。こちらの予測できない曲を再生する機能です。これは新鮮な印象を受けますが、予測を超えた選曲なので、不安の強い人にはおちつかなくなる可能性もあります。
こういう人には従来のCDの曲目順の再生がよいでしょう。
不安が強くない普通の人でも、テストがあるとか、発表があるとか、緊張場面がありますね。こういうときは、ルーティン通りにするのが良く、音楽で気持ちを落ち着かせたいときは、決まった曲を決まった順で聴くのがいいですね。
■ルーティンの安心
イチローがバッターボックスに立って、ユニフォームの袖をつまんだりするルーティン。あれはジンクスですが、あれをすることで落ち着くのです。誰にでもジンクスはありますね。それをすることで落ち着くことを狙っています。
小学生は、さまざまなジンクス持ってますね。
■強迫症(強迫性障害)の場合
ガスの確認、鍵を閉めた確認など、強迫行動を取ることを強迫症といいます。「〇〇したくてしょうがない」と行動に移します。
・1つのことが気になってしょうがない⇒強迫症
・自分の顔が気になってしょうがない⇒醜形恐怖
・必要と思えてしょうがない⇒ためこみ症
・自分の毛を抜きたくてしょうがない⇒抜毛症
・肌をむしりたくてしょうがない⇒皮膚むしり症
などがあります。
DSM-5では強迫症の分類に独立しましたが、もともとは不安障害の中の一分類でした。
不安が極度に強くなると、強迫行動へスイッチします。ですから不安と強迫は連続体であるとみることも間違いではないでしょう。
強迫を緩和するために、何度も鍵をチェックする。これは過度なルーティンととして捉えることもできます。子どもが持っているジンクスがありますね。「車のナンバーで3を10回みたら今日はラッキーデイ」-こういうものがジンクスです。
そのくらいなら可愛いものですが、強迫にまでなってくると苦しいものです。強迫的な行動を取りがちな人は、音楽のシャッフル再生機能はオフしておくのがいいかもしれません。
■まとめ:不安なときはルーティンで
・不安ならルーティンをなぞる
・不安が大きすぎると、ルーティンが強迫症になることも
・不安なときはシャッフルしない
次は私のツイートです。
◇強迫的になっているときのコツ
不安な時はジンクスを信じたりします。この体験は誰も持っているのではないでしょうか。ジンクスが生産的になったものをルーティンといいます。ジンクスにあまりに固執してしまうと強迫的になります。ルーティン⇒ジンクス⇒強迫症状、こんな連続体ですね。強迫かなと思ったらジンクスに戻してみよう☺
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