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LINE広告で安定稼働しながら獲得数を最大化するアカウント構成やクリエイティブ戦略を伝授
こんにちは、ソウルドアウトのよしぴー(@sak_xxxx)です!LINEのマーケティング活用支援、広告運用を担当しています。
*先日、マーケティング情報メディア「SMMLab(ソーシャルメディアマーケティングラボ)」にてインタビューしていただきました!📢
『LINE広告運用のプロ、ソウルドアウト社に聞く!CPAが約20%改善した動画広告事例とPDCAのコツ』
今回は、LINE広告で安定的にユーザーを獲得できるようになってきたけれど、「成果を安定させたまま配信拡大できるか不安……」という企業に向け、成果を安定させたまま拡大するためのアカウント構成やクリエイティブフォーマットについてご紹介します。
はじめに
まず、想定されるアカウント構成と獲得拡大するためのターゲティング方法を、例として下記のようなアカウント構成でご紹介します。
▼現在のアカウント構成
![](https://assets.st-note.com/img/1637906128887-zxcv5tzQkY.png?width=800)
▼獲得拡大を行うための追加施策
![](https://assets.st-note.com/img/1637906137945-Kvw4LYJepR.png?width=800)
このアカウント構成を例に、獲得効率は安定しているものの、なかなか獲得数が伸びない……そんなときに、安定拡大を図るための施策について紹介します。
【1】拡大に向けたターゲティング設定
LINE広告のターゲティング手法の王道は「リターゲティング」「類似ターゲティング」「デモグラターゲティング」の3つ。
初動は効率重視のため、リターゲティングのみでの配信や、類似ターゲティングの拡張度1%のみでの配信が多いのではないでしょうか。そこで拡大タイミングにおいて、それぞれのターゲティングでどのような設定をすべきなのか、どのターゲティングを実施すべきなのかをまとめます。
【1-1】リターゲティングは、手動と自動を使い分ける
*リターゲティング
▼施策前
3日、7日、30日など細かい設定で手動配信
👇
▼拡大施策後
①リーセンシーを伸ばして配信(来訪30日~180日など)
②①を実施済で、CV40件/月以上確保できそうな場合、
180日の自動配信(カート来訪やフォーム来訪など確度の高いユーザー)
<メリット>
180日の自動配信では広く配信し、リターゲティングの中では確度の低いユーザーを獲得に結び付け、リーセンシーの短い手動配信では確度の高いユーザーを取りこぼさないように実施します。結果、安価なCPA(獲得単価)での獲得を目指せます。
リターゲティングは「ページ階層別 × リーセンシー」のオーディエンス数を考慮した配信検証を行います。
リーセンシーは、1日~14日などの細かい設定以外にも、30日~180日など伸ばして配信検証を行うことで、獲得可能なターゲティングを効率よく拡大できます。来訪日数によって、ユーザーのモチベーションが異なると想定されるため、リーセンシーごとに入札やかける予算額を変え、配信に強弱をつけましょう。
すでに30日~180日の配信し、CV(獲得数)を40件/月以上確保できそうな場合、最大日数180日の自動配信に挑戦してみましょう。LP来訪や全来訪ではなく、カート来訪やフォーム来訪などの購入意欲の高いユーザーでの180日の自動配信をおすすめします。
【1-2】類似ターゲティングは、類似度を自動に設定
*類似ターゲティング
▼施策前
類似オーディエンス:オーディエンスサイズの類似度1%で配信
👇
▼拡大施策後
オーディエンスの類似度を「自動」に設定して配信
<メリット>
オーディエンスソースと似ているユーザーが含まれるサイズに自動で調整されるため、成果の良い類似度が分からない場合、成果が良くなる可能性があります。
類似ターゲティングは、オーディエンスサイズの類似度を1%で行っている企業が多いと思いますが、拡大する際に何%が適正か判断が難しいと思います。そういった場合、オーディエンスサイズの類似度を「自動」に設定して検証を行います。
1%の場合、配信対象のユーザーが限られ、確度の高いユーザーを取りこぼしている可能性があります。
【1-3】デモグラターゲティングは、類似と同時に配信
*デモグラターゲティング
▼施策前
配信なし
👇
▼拡大施策後
類似ターゲティングと同時に配信
<メリット>
配信対象が広くなる分CPC(クリック単価)を低く抑えることができるため、結果的にCPAを類似ターゲティングよりも抑えることができる可能性があります。
類似ターゲティングで安定的に獲得できれば、デモグラターゲティングに挑戦してみましょう。
デモグラターゲティングで成果を上げるポイントは、成果の良い属性である程度絞ることです。すでに実施済みの類似ターゲティングなどのデータを分析し、よりCV数が多くCPAを抑えることのできている属性でまずは絞って配信することをおすすめします。
目標CPAを2倍以上上回って利用しているカテゴリーはないか、CPAが高いカテゴリーはないか、チェックして除外が必要なターゲティングは除外し、配信ターゲティングの精度を高めていきます。
【2】クリエイティブはフォーマットを全網羅すべし
配信ターゲティングの精度を高めた状態で目標CPAを目指して配信を行い、ある程度ターゲティングが絞れてきた場合は、バナーやタイトルの検証に注力しましょう。LINE広告はクリエイティブの影響が大きいと言われています。
【2-1】フォーマットを全網羅する
![](https://assets.st-note.com/img/1638152135234-8Q4qe5Fnx3.png?width=800)
静止画だけでなくスモールアド、動画、カルーセルなど幅広いフォーマットを活用しましょう。
LINE社の推奨では、
静止画(Square 1080×1080)>Small Image(600×400)>動画(Square 1:1)≧静止画(Card 1200×628)>カルーセル(1080×1080)>動画(Vertical 9:16)>動画(Card 16:9)
とされていますが、商材によって成果の出やすいフォーマットがあるように感じています。例えば下記のようなイメージです。
動画(Square 1:1)➡コスメ・エステなど美容系
商品を開封する様子や使用シーンなどで、クリック率が高くなる傾向。
カルーセル(1080×1080)➡複数商品を販売している業種(ECなど)、人材系
クリック率が高くなる傾向。特に人材は、動画(Square 1:1)よりもカルーセルがおすすめ。
【2-2】広告グループはフォーマット別に分ける
フォーマットによってCPM(インプレッション単価)が異なるため、広告グループをフォーマット別に分けて配信するほうが、成果を改善しながら運用しやすくなります。
静止画(Square 1080×1080とカード 1200×628)、Small Image、動画、などと分けるといいでしょう。また、成果のいいフォーマットが日によって異なる場合は、日予算配分を調整することをおすすめします。
また、成果のいい特定のフォーマットのみに絞って配信するのではなく、様々なターゲティングやフォーマットで配信し、成果状況に合わせて配信設計のバランスを調整しながら、改善を行ってください。
番外編:LINE広告ネットワークに配信していますか?
LINE広告では、配信面を「LINE」と「LINE広告ネットワーク」に分けて配信できます。LINEのみの配信にしていませんか?
![](https://assets.st-note.com/img/1638152491802-kIDFoeC0dQ.png?width=800)
LINE広告ネットワークは女性ユーザー向けのアプリが多く取り扱っており、女性をターゲットにしている商材だと、配信すれば成果改善する可能性があります。特に動画であれば、動画リワード広告でクリック率改善を大いに期待できますので、こちらも試してみてください。
最後に
いかがでしたか?
LINE広告は、様々な配信サイズでの配信が可能になり、偏った配信ではなく全ての配信面に挑戦し、調整を行っていく運用方法がこれからの運用方法になっていくと考えています。
弊社LINEチームに相談したい、運用してほしいなどのご相談があればぜひお気軽にお問い合わせください!
【執筆:よしぴー(@sak_xxxx)】