HAGIWO/ハギヲ

モジュラーシンセを始めた人。仕事はレガシーなエンジニア。

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モジュラーシンセを安く始める - Repository of HAGIWO's DIY Modular Synth/ハギヲDIYモジュラーシンセまとめ

これまで私が自作してきたモジュラーシンセの一覧。 各モジュールについて、以下の指標で評価している。 オススメ:良い設計か悪い設計か。私は完璧よりも完成を優先させるので、イマイチなモジュールもいくつかある。★が多いほどオススメ。 難易度:組み立て、部品の調達などの難易度。★が多いほど難しい。 部品費用:部品の総額。部品は私が購入した当時の価格。 概要:モジュールの簡単な説明 学習:モジュールの自作を通じて私が学んだ事 キーワード:特徴を表す単語。 備考:参考情報、個人的な思い

    • $11 SSI2140 VCF - DIY Eurorack Modular Synthesizer

      背景自作モジュラーシンセの77作品目。 シンセサイザー専用のICにはいくつか種類がある。Coolaudio製のICは日本での調達性が良く、多くの自作シンセで用いられており、私も過去にいくつか作成した。 Sound Semiconductor製(以下SSI)のICは日本で調達することが難しかったのだが、電氣美術研究會さんがSSI製ICの取り扱いを開始したので、SSI製ICを使ったモジュールを企画した。 SSI2140 Prophet5でも使用されたSSM2040をベースに

      • $8 Strain CV with strain gauge module - DIY Eurorack Modular Synthesizer

        歪ゲージモジュールを使用してモジュラーシンセサイザー のフィジカルコントローラーを作成したので、その備忘録。 背景自作モジュラーシンセの57作品目。 モジュラーシンセの魅力の一つは、パラメータを電圧で制御(CV)できる事だ。この制御電圧を発生する装置(CV source)には、多くの種類がある。 最も一般的なのはCVシーケンサや、LFO、エンベロープジェネレータだ。 一方で、趣向を凝らしたCV sourceもある。 Instruo SCIONは植物の生態電圧をCVに変換し

        • $25 Hard/Soft SYNC VCO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの76作品目。 2023年に発売されたArduino UNO R4はDACを搭載していて、5Vの入出力回路をもっているため、モジュラーシンセに使いやすい。 今回、Arduino UNO R4のモジュラーシンセへの有用性を検証するにあたり、VCOモジュールを作成した。 オシレータシンク アナログVCOにはオシレータシンクという機能がついている。外部からのSYNC入力に合わせて波形をリセットして、多くの倍音を含む波形を作成する手段のひとつだ。 過去に私

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        モジュラーシンセを安く始める - Repository of HAGIWO's DIY Modular Synth/ハギヲDIYモジュラーシンセまとめ

          Arduino UNO R4 modular synthesizer VCO

          Arduino UNO R4互換ボードでモジュラーシンセのVCOを試作したので備忘録。 背景2023年にArduino UNO R4がリリースされた。 他のマイコンボードと比較して、処理速度や価格で劣るため、少し使いにくい感じもする。 一方で、入出力が5Vに対応しているため、モジュラーシンセにおいてはバッファ回路が不要になり、少ない部品でデジタルモジュールを作成できるのは嬉しい。 12bit DACも追加となったため、正確なCV出力が必要なクオンタイザーや、オシレータも追

          Arduino UNO R4 modular synthesizer VCO

          $5 Dual Slew Limiter - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの75作品目。 モジュラーシンセの最も基本的なモジュールのひとつにSlew Limiterがある。ユーロラックで最も人気なモジュールであるMake noise Mathsも、このSlew limiterの機能を有する。 私もこれまで、Slew limterの機能を有するモジュールを作ってきたが、Slew limiterそのものを作ってこなかったため、作成を企画した。 制作物のスペックユーロラック規格 3U 6HPサイズ 電源:15mA( +12V

          $5 Dual Slew Limiter - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          モジュラーシンセ トラベルケース自作

          背景自作モジュラーシンセの74作品目。 Tokyo Festival of Modular 2023に出席しまして、やっぱリアルイベントはいいなあと思ったのでした。 自分がモジュラーシンセを始めた頃はコロナ真っ最中で、モジュラーシンセの発信はもっぱらインターネット中心だった訳です。 これからは少しずつ、外でも活動できればいいと思い、運搬可能なトラベルケースの作成の企画を立てたのでした。 制作物のスペックアタッシュケースを使用したユーロラック規格トラベルケース。 98HP*2

          モジュラーシンセ トラベルケース自作

          $10 Bio-feedback CV - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの73作品目。 モジュラーシンセには、生体信号を使ったバイオフィードバックモジュールがいくつかある。 特に、キノコを使ったモジュラーシンセの演奏は人気ジャンルの一つだ。 また、モジュラーシンセに限らず生体信号を用いた作曲手法はかねてより存在した。 私が調べる限り、バイオフィードバックには大きく分けて二種類ある。 No1.計装アンプを用いた生体電位増幅装置 生体電位を計装アンプを用いて増幅する。 人体に電極を取り付けた場合は筋電位を出力したり、植物に

          $10 Bio-feedback CV - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $23 Blackfin DSP Chorus - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの72作品目。 DSPを使いたい 今年度の目標に、DSPを使ったDIYがあるため、それを実行に移す。 私はDSPを扱うのは今回が初なので、簡単に挑戦できる手段はないかと探していたところ、ちょうどよい入門用書籍に出会った。 「音遊び! Blackfin DSP基板でディジタル信号処理初体験」という書籍は、DSPの基礎を学びつつ、付属の基板で簡単にDSPエフェクターを作成できるというものだ。 オンラインショップでは取り扱いが無く、本屋を探したが見つか

          $23 Blackfin DSP Chorus - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $5 Random Trigger - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの71作品目。 今年度の目標に、ATTINYを使ったDIYがある。 ATTINYは小型のマイコンで、市販のユーロラックモジュラーシンセにも、このATTINYを使用したモジュールがいくつかある。 MCUの性能は低いが、小型で安価、かつArduinoで開発が可能という特徴がある。 小型のMCUが使えれば、今後のDIYの選択肢が増えると思い、挑戦に至った。 制作物のスペックユーロラック規格 3U 6HPサイズ 電源:25mA( 5V ) ランダムトリガ

          $5 Random Trigger - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $14 CV Sample Drum - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの70作品目。 今年度の目標に、面実装基板(SMT)の部品実装アウトソーシングがある。 私はまだ面実装基板のモジュールを作成したことがないので、アウトソーシングをする前にSMTにチャレンジしたいと思った。 今回はSMTが新しいチャレンジとなるため、ハードウェアとソフトウェアは過去に制作実績のあるモジュールをベースにすべく、過去に作成したSeeed ESP32C3を使ったSample Drumモジュールのリメイクの企画に至った。 制作物のスペックユ

          $14 CV Sample Drum - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $8 V3320 VCF - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの69作品目。 VCFには色々な種類があるが、最も簡単に安定したVCFを作るには、シンセサイザーに特化した半導体を使うのが良い。 これらの半導体はThonkで豊富な種類を扱っており、ワールドワイドで入手可能だ。しかし日本への送料は高額であり、最近の不安定な為替の影響も大きく受ける。 例えば、最も有名なVCO ICのひとつであるAS3340については、Thonkの販売価格が6.6€(1030円)に対し、日本の秋月電子では380円(2.44€)となって

          $8 V3320 VCF - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $8 Noise - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの68作品目。 ノイズ シンセサイザーにおいて、ノイズは音源として使用される機会が多い。 ピンクノイズをPADに薄く重ねたり、ハイハットやハンドクラップのパーカッションの音源としても使用される。 S&Hを通すことでシーケンサとして使うこともできる。 私も、過去に作成したいくつかのモジュールでアナログノイズ回路を使用してきたが、ノイズそのものを出力するモジュールを作っていなかった。 Full PCBモジュール 2023年の目標のひとつが、構成部品

          $8 Noise - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $6 Vibrato_Bipolar LFO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの67作品目。 ビブラート、すなわちLFOによる音色の変調は、楽器において非常に重要な要素だ。バイオリン、ギター、フルート等のアコースティック楽器。ハモンドオルガンのロータリースピーカー、テルミン、オンドマルトノ等の電子楽器も、ビブラートを加えるシステムになっている。 モジュラーシンセサイザーにおいても、ビブラートは重要な要素だ。オシレータモジュールの多くにはアッテネータ付きFM入力があり、簡単にビブラートができる。 ディレイビブラート アナログ

          $6 Vibrato_Bipolar LFO - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $5 Tom Drum- DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの66作品目。 2022年秋に「トランジスタ技術No.160 サウンド&オーディオ回路集」が出版された。記事の8割はヘッドホンアンプや、スピーカーアンプだが、アナログ回路のリズムマシンに関する記事があった。 Kick , Hi-hat等の一般的な音源のアナログ回路の記載があった。今回はその中のTom回路を参考に、モジュラーシンセ化すべく企画した。 制作物のスペックユーロラック規格 3U 6HPサイズ 電源:20mA ( +12V ) , 20mA

          $5 Tom Drum- DIY Eurorack Modular Synthesizer

          $5 ChatGPT LOGIC - DIY Eurorack Modular Synthesizer

          背景自作モジュラーシンセの65作品目。 Chat GPT OpenAIのChatGPTが急に話題に上がり始めた。QA形式でAIが質問に答えてくれるらしい。簡単なプログラムも書いてくれるとのことで、試してみたいと思った。 Logicモジュール LOGICモジュールはモジュラーシンセの代表的なモジュールの一つだ。シーケンサやCVと組み合わせることで、複雑なリズムやCVを作り出すことができる。 ChatGPTによる自動生成プログラムを使用したLOGICモジュールを企画に至

          $5 ChatGPT LOGIC - DIY Eurorack Modular Synthesizer