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国が違っても繋がれる時代

「まるで東京にいるみたい」

そう言いながら、未だにLINEでやり取りすることを不思議がる母。


ワーキングホリデーでアイルランドに来て2ヵ月。こんなにも長い間、海外に住んでいるのは人生初の経験だ。

始めの頃は日本にいる家族や友達が恋しくてしょうがなかった。

自ら望んで来ている訳だし、自由な身であることは重々承知なのだが、知り合いも、住む家(1ヶ月の語学学校が終わると同時に寮生活も終わる)も無いことは精神的に落ち着かず、しんどい場面も度々あった。

そして現在、この状態を脱しつつあるのは間違いなくネットワーク技術の進化のお陰であるとしみじみ感じている。

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ここで冒頭の母のセリフに戻る。

母とは普段LINEでやり取りをしているのだが、メッセージや画像の送信も即時、通話も無料で、海外に居ても連絡を簡単に取ることが出来ることに未だに感動している。

時差以外は日本にいる時と違いがないので、疎遠になっているような友達だと、わたしが海外にいることすら気づかないレベルである。

一昔前は1分100円以上した海外への電話も、今ではタダと考えると驚きだ。

電話で思い出されるのは、LINEが無かった10年前、付き合い始めたばかりの彼氏がフランス旅行に行った時の話だ。優しい彼は「いまモンサンミッシェルを歩いてるよ。」と実況をしてくれたり、「寝るまで電話しよ♪」などと逐一電話をくれた。

その数か月後、彼には甘い時間の代償としてドコモから新卒の初任給レベルの請求が届いたという。

デート代はいつもきっちり目に割り勘だったのに、請求系は四の五の言わずにサラっと支払うんだなぁ…と感心した覚えがある。

今はそんな高額の請求も気にする心配もないので、LINEサマサマである。

”日本と繋がれる”と言うことは、異国の地に住んでみて想像以上にありがたいことだと分かった。

気心が知れている人との何気ない会話や、兄夫婦から送られてくる甥っ子の成長記録、そのひとつひとつに癒される。

こうしてかきあつめの編集者とのやり取りも、今までと変わりなく出来ているし、不思議な感覚である。

一方で繋がることが簡単であると言うことはその反面、依存もしやすいので甘え過ぎないようにしないとなぁとも思ったり。

そんなこんなで、今日もネットワーク技術の発展にし感謝しつつ、この投稿は現在旅行中のイギリスからのお届けでした。


編集:アカ ヨシロウ


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