出逢いと別れ

先週まで、実はかなり辛かった。

仕事を後任に渡さなければならないし、一方で新しい仕事がガンガン降ってくるし、タスクフォースチームに入ってと言われて色々首を突っ込んでいたら、いつの間にかコアメンバーになっているし。
合間にトレーニングを受けないといけない、英会話のレッスンも消化して…と1日通して作業系の仕事が滞っているのに、こういう時に限って前の業務関連のとんでもない地雷が落ちていて、処理もしなければならなかったりする。

学校と幼稚園は再開したものの隔日でスケジュールがまちまちだし、家事もやりたいし、と地に足ついていない感じでこなしていたら、提出物を忘れて慌てふためく羽目に…。
“1日が36時間あったら良いのに!“と今回ばかりは本気で思った。


そんな生活もやや落ち着いてきたとホッとしていたら、今度は立て続けにご褒美タイムがやってきた。

ひとつは、3月末にアップした企画がいつの間にか社内でノミネートされていて、vice-presidentから表彰されたこと。
しかも当日、ウェブキャストミーティングに参加できず、翌日になって日本法人の社長からアナウンスメールが突然出て驚いた。

ふたつめは、パートナー企業からのとある問い合わせに対応していたら、“そんな問い合わせ聞いたことない、なぜ?“と本社の担当部署から散々経詰められ、“あー、これ叱られ案件かな…地雷踏んだかな“と内心怯えていたら、何故か翌日その担当者から“sola、good jobよ!“というメールと共に社内ノミネーションの案内が届いていた、という狐に摘まれたような話。

そもそも問い合わせ内容はシステムのバグというか設定ミスが原因だったらしく、誰も気付かず放置だったのを運良く(運悪く?)発見することに貢献してしまった様子…。


ものごとが上手く回ってゆく時というのは、案外自分では気付かないうちに、その上昇レールに乗っていることが多い。
良く、突然売れだしたシンガーや俳優などが『売れてる実感がない』とか『なぜ急に売れたのか分からない』というのは、多分こんな流れに近いのだと思う。


最近、ひとつの別れがあった。

それは私の中で、なかなか手離せなかったものだったけれど、ある日“もう手離して良いんだ“と思う瞬間があって、気付いたらもう手離していた。
手離した途端、色んなことが上手く回り始めた気がした。

それはきっと、手離せなかったものが足枷となっていた訳では決して無くて、まだ手離したくないという想いが、私自身の歩みを留めていただけなのだと思う。


別れがあれば、また、出逢いもある。

大事なものを手離したと同時に、今回私はそれ以上に大事なものを手に入れた。
私が苦しみながら出した答えへ呼応するように、出逢いは新しい地図と共にやってきた。

私はまた、知らず知らずのうちに新しいレールに乗っていて、その結果が“ご褒美“としてもたらされた。
そう、全く関係の無さそうなことから、全てが上手く回るようになった。
それはまた、“神様のレシピ“、必然的な采配なのだと今は思う。

私は、今はその新しい地図を心躍らせながら眺めている。
今度の地図は、私をどんな場所へ連れて行ってくれるのだろう?

きっとそれは、素敵な場所。
今よりも、前よりも、ずっと。



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