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ゆらぎ

蠟燭の火みたいに、消えるその最後が見えていることは幸せなのだろうか?

あなたはいつも、明日が終わることを知っているような目をしている。

綺麗に燃えているその火を、だんだん力なくなるその瞬間までずっと見ること。苦しくて辛いこと。

「幸せだな」とあなたは、他愛もない話のように、大切な言葉をつぶやく。

私に見えるその残酷さは、あなたにとっては輝いているんだろうか?

その消えそうな火に「 幸せ 」という言葉をのせてみても
違和感がないような朝を迎えたいと、目を閉じ、また朝を迎える。

側で気持ちよさそうに眠る。
その横顔があまりにも綺麗で、あなたの大きさを怖いぐらい感じる。

私は、その蝋燭にかぶせてしまうのだろうか?

自分は小さな生き物である。



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