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シャッター

時間が止まればいいのに こんなことを思ったのは初めてだった 結局、私も時間がなくなってしまうことを恐れているんだろう この瞬間、私の目に映るもの、考えていること感じていること 見えるものにして残しておきたいと思えた。 時間なんて早く過ぎてと願う私に。 1枚の紙の中に写るあなたを見て もう思い出になった1分前に寂しさを感じる。

    • ゆらぎ

      蠟燭の火みたいに、消えるその最後が見えていることは幸せなのだろうか? あなたはいつも、明日が終わることを知っているような目をしている。 綺麗に燃えているその火を、だんだん力なくなるその瞬間までずっと見ること。苦しくて辛いこと。 「幸せだな」とあなたは、他愛もない話のように、大切な言葉をつぶやく。 私に見えるその残酷さは、あなたにとっては輝いているんだろうか? その消えそうな火に「 幸せ 」という言葉をのせてみても 違和感がないような朝を迎えたいと、目を閉じ、また朝を

      • 雨の日

        朝起きて、うっすらと聞こえる水の音。 カーテンを開けると、雨。どんよりした気持ち。 子供の頃のほうが、雨とうまく向き合えていた気がする。 登校の時間も楽しかった。 買ってもらったお気に入りの傘、長靴。 この時点でもう、いつもと違う朝で気分はハッピ-。 空から降るたくさんの水。いろんな場所にあたって、たくさんの音が溢れている。 長靴で水たまりの上を歩く。1番深い水たまりの上を歩く時が1番どきどきする。静かに歩いたり、走ったり。跳んでみたり。 友達と傘を地面に置いて、傘の中

        • 炭酸

          仕事から帰ったら毎日 炭酸を飲むのを楽しみにしている。 炭酸水でもいいしお酒でもジュースでも しゅわしゅわした飲み物を飲みたい!!! そもそも炭酸はいつから飲めるようになったのか… 全く記憶にない。 思い出すのは、祖父母と行った旅行の船の上で、大喜びで飲んだジュースが炭酸で泣き喚いた子供の頃の記憶。 祖父母には今思えば申し訳ないが、すごくがっかりした上に、舌がピリピリする嫌な記憶として今も残っている。 大人になっても残る嫌な思い出の炭酸が、全く正反対の「飲みたい!!!」と1

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          丸と曲線

          丸いものに弱い。そして曲線に弱い。 自分の落書きを見返しても思う。 丸い顔に丸い目、丸い耳。 なにも考えず、好きなように書いた線、絵はどれも曲線になっている。 確信したのは最近で、気づいてからは前よりもっと意識して探すようになっっている。 とにかく日常には、丸と曲線が多い。 均等な丸でなくていいし、綺麗な曲線でなくてもいい。 ただ私の中の、まだ解明できていない決まりの中に入った瞬間、ぐふふとにやけてしまうほどの幸福感が溢れてくる。 そもそも、その決まりがまだ何かわからない

          丸と曲線