雨の日
朝起きて、うっすらと聞こえる水の音。
カーテンを開けると、雨。どんよりした気持ち。
子供の頃のほうが、雨とうまく向き合えていた気がする。
登校の時間も楽しかった。
買ってもらったお気に入りの傘、長靴。
この時点でもう、いつもと違う朝で気分はハッピ-。
空から降るたくさんの水。いろんな場所にあたって、たくさんの音が溢れている。
長靴で水たまりの上を歩く。1番深い水たまりの上を歩く時が1番どきどきする。静かに歩いたり、走ったり。跳んでみたり。
友達と傘を地面に置いて、傘の中にしゃがんでみる。
一瞬で秘密基地ができあがる。
学校に着くころには、靴下の先が少し冷たい。
下履きに履き替えるために靴下で歩いた廊下には、みんなの少し濡れた足跡がたくさん。
廊下はいつもより暗くて、朝なのに電気がついている。
不気味でいい感じ。
休み時間に校庭で遊ぶことはできないけど、今日は図書館に行こう。
授業中、窓の外の雨を見ていることだってできる。
そんな感じで私は、雨が好きだった。
思い返した後、
通勤の車の中で、窓に落ちる雫を綺麗だと思えた。
1日頑張ります。
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