遠藤 霜空(黄檗売茶流 準師範/日本茶インストラクター)

東京・日本橋の煎茶道教室 月空庵の主(煎茶道 黄檗売茶流 準師範/日本茶インストラクタ…

遠藤 霜空(黄檗売茶流 準師範/日本茶インストラクター)

東京・日本橋の煎茶道教室 月空庵の主(煎茶道 黄檗売茶流 準師範/日本茶インストラクター)。 煎茶道や日本茶をはじめ、主に日本文化についてノートに記録いたします。 https://www.gekku-an.jp/

最近の記事

スライド1枚で伝える「日本茶の歴史」

こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、日本茶の歴史についてスライド1枚にまとめてみました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 日本茶の歴史概観815年(平安時代) 永忠が嵯峨天皇に茶を煎じて奉った(『日本後記』)。これが、日本における茶に関する最初の記録。 飲まれた茶は、唐にみられた「餅茶」だと推定される。新芽を蒸し、臼で挽いて餅状に固めて乾燥させたもの

    • 1分で分かる「寒天と隠元隆琦」

      こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、寒天の起源と隠元隆琦の関係について1分でお伝えいたします。 寒天の起源寒天は、和菓子作りに欠かすことのできない食材の一つです。羊羹やあんみつ、金錦など、寒天を使用した和菓子が多くあります。 天草などの紅藻類の煮汁を冷やし固めてトコロテンを作り、トコロテンを凍らせて乾燥させたものが寒天です。 寒天の起源は江戸時代、1650年頃の冬にさかのぼります。

      • スライド1枚で伝える「玉露の栽培方法」

        こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、玉露の栽培方法についてスライド1枚にまとめてみました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 玉露とは玉露とは、チャノキの新芽が1~2枚開き始めた頃から、茶園を葦簀や藁で20日間ほど覆い、日光をさえぎって育てた(被覆栽培)お茶です。 被覆栽培の効果光を制限して新芽を育てることにより、テアニン(旨味)からカテキン(渋味)の

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          家元襲名五周年記念煎茶会(増上寺・光摂殿)

          1分で分かる「重陽の節句」

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、重陽の節句について1分でお伝えいたします。 重陽の節句重陽の節句は、五節句のひとつで、9月9日を指します。 重陽の節句は平安時代の初めに中国から伝わりました。古来中国では、奇数のことを「陽数」と言い、縁起が良いとされてきました。そして、陽数の中でも最も大きい「9」が重なる9月9日を「重陽」と呼び、節句のひとつとしました。特に長寿や繁栄、健康を願う日と

          玉露と和菓子とお花の会 ― 冷煎花茶会を開催

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、8月末に米山霜閑先生と共同で開催した「冷煎花茶会」についてご報告です。 「冷煎花茶会」と言う名前のとおり、夏の暑い季節に涼を感じていただくというテーマで開催しました。 お茶は、玉露をオン・ザ・ロックでお出ししました。氷を口よりも高く盛ったお茶碗に注がれる玉露は、見ているだけで涼しさを感じます。 お茶碗は、黄檗売茶流 オリジナルの平成茶碗です。どなた

          玉露と和菓子とお花の会 ― 冷煎花茶会を開催

          スライド1枚で伝える「玉露の製造工程」

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、前回の「煎茶の製造工程」に続き、玉露の荒茶の製造工程についてスライド1枚にまとめてみました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 玉露(荒茶)の製造工程玉露の製造方法は、基本的に煎茶と同じです。 しかし、玉露の茶葉は水分が多く、柔らかいため、茶葉を傷付けてその風味を損なわないように、取り扱いに十分な注意が払われています。

          スライド1枚で伝える「煎茶の製造工程」

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、煎茶の荒茶の製造工程についてスライド1枚にまとめてみました。 日本茶インストラクターの勉強をしていた時、各工程で何が行われるのかを具体的にイメージできずに苦労した記憶があります。今回は、イラストを用いて具体的かつ簡潔にまとめてみました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 荒茶とは荒茶とは、茶農家が摘み取った茶葉(生葉

          スライド1枚で伝える「平成茶碗の由来 ― お茶碗とユニバーサルデザイン」

          こんにちは。遠藤霜空です。煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、私が教授を務める黄檗売茶流がお手前で使用する「平成茶碗」の由来をスライド1枚にまとめてみました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 お茶碗と普遍性黄檗売茶流では、お猪口大の一般的な煎茶碗に加えて、大振りのオリジナルのお茶碗をお手前に使用します。 このお茶碗を「平成茶碗」と呼び、ユニバーサルデザインの考え方が取り入れられ

          スライド1枚で伝える「平成茶碗の由来 ― お茶碗とユニバーサルデザイン」

          人形町周辺のお茶専門店のご紹介

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、私が開催している煎茶道教室のある日本橋・人形町周辺のお茶専門店をご紹介いたします。 【日本茶カフェ】日本茶屋ハトハ 日本橋モダンで落ち着いたカウンター席で、本格的な日本茶のほか、日本茶をアレンジしたドリンクやスイーツを頂ける日本茶カフェです。店主の水嶋秀八さんが目の前で日本茶をいれてくださいます。 店主の水嶋さんは、日本茶インストラクターで、消費者が

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          花まつり献茶式(蟠龍寺)

          私の七つ道具 ~懐紙と黒文字~

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、私が愛用している懐紙と黒文字についてご紹介します。日本橋・人形町で煎茶道教室を開催していることから、日本橋の老舗で購入しています。 "榛原"さんの懐紙榛原さんは、日本橋高島屋 新館の隣、東京日本橋タワー1階に店舗を構える老舗和紙店です。1806年(江戸時代)の創業以来、日本橋にお店を構えているそうです。 「和紙のある暮らし」をご提案されていて、良質の

          スライド1枚で伝える「宮崎県のお茶」

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、私の故郷である宮崎県のお茶についてスライド1枚にまとめてみました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 宮崎県の茶業概況宮崎県は、栽培面積は全国第7位、生産量(荒茶ベース)は全国第4位を誇る、全国有数のお茶処です。 県内生産量の約9割は煎茶ですが、西北山間地は全国一の釜炒り茶の産地として知られています。近年では、伝統的

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          深思庵初煎会(大宮八幡宮)

          煎茶道講座のスライドを大公開!

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、煎茶道の紹介スライドを公開いたします。 ある自治体の事業の一環で煎茶道講座を行うために作成したのですが、生憎の大雪で中止となってしまいました。このスライドを通じて、少しでも多くの方に煎茶道を知っていただけたら幸いです。 なお、講座用のスライドを微修正しただけですので、読みにくい点などあるかと思います。ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせくださ

          スライド1枚で伝える「お茶の種類」

          こんにちは。遠藤霜空です。 煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。 今回のnoteでは、お茶の種類についてスライド1枚にまとめてみました。 特に”日本茶”に着目して、その種類をまとめました。 ※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。 茶とは茶は、チャノキ(学名:カメリア・シネンシス)というツバキ科の植物の葉などから作られます。チャノキには多数の品種があり、日本だけでも100種以上あります。 日本茶とは 日本茶