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現実に行き詰まったら理想を追い求めろ|喜多川泰作品とビジョナリーカンパニーと「心の根っこ」のシンクロ

心に響く珠玉な言葉がぎっしり詰まっている、喜多川泰氏の作品。

自然とメモが多くなります。

今回読んだ「株式会社タイムカプセル社」。

心に刺さった名言がこちら。


この名言がなんどもなんども心に浮かんでくるのです。

そこでふと思ったんです。

あれ?これってビジョナリーカンパニーの主張とシンクロしている?

こちらビジョナリーカンパニーの紹介文(Amazon)


企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として1に顧客、2に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業がアメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。 本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる。著者の1人であるコリンズはコンサルティングも手がける大学教授であるためか、随所に抽象化された概念と企業が取るべき方策が図を合わせて示される。しかし、経営指南よりも、世界を代表する大企業の決断の歴史が斜め読みできる魅力の方が大きいだろう。(青木 明)


時代を超えて生き残っている企業は皆、困った時には立ち返ることのできる明確なビジョンを持っている

ということがこの本の核心だと認識しています。

売り上げを上げるために、腐心するのではなく、ビジョンに則った経営の結果として、業績が上がるという考え方です。

この考え方と心に刺さった喜多川泰作品の名言

現実に行き詰まったからこそ、理想を追うチャンスじゃないか

これは、はまさにシンクロしているのではないかと!

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ビジョナリーカンパニーって?

ビジョナリーカンパニーはただ単に業績が良い企業ではありません。

また、必ずしも最初から優れたビジョンを持っていた会社であるわけではありません。

ヒット商品を生み出すまでに、会社を継続させることを優先させながら、なんとか会社を存続させることも多い。

しかし、どこかのタイミングで「ビジョン」を明確に掲げ、その目標達成のために邁進する。そんな会社のことだと私は理解しています。

「利益を上げる」ことを企業なら第一優先にあげそうです。

しかし、ビジョナリーカンパニーは、一見青臭い「理想」(ビジョン)にこだわりを持つのです。

ビジョン追求のために、努力し、決して満足することなく、野心を燃やし続けます。

決して、一人のカリスマ経営者がいたから達成されるのではありません。

そのビジョンが求心力となって人を育て、会社を育てていくのです。

ビジョンがあるから安泰ではありません。

経営の根幹を揺るがすような問題に直面することもあります。

しかし、ビジョナリーカンパニーは、そんな時こそ、小手先の対応で乗り切ろうとするのではなく、会社の根本にある経営理念である「ビジョン」立ち返るのです。

私たちは困ったことがあると、とりあえず、その場を凌ごうとあくせくすることが多いのではないでしょうか。

しかし、それではいつまで経っても困った状況は改善されるどころか、むしろ行き詰まってしまう。

これは、私の教員の経験でも思い当たることがあります。

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小手先の改善ではうまくいかない

教員一年目。小学校教員は、全教科を教えます。

しかし、全て初めての内容。子供たちを惹きつける授業などできる訳がありません。

教材研究も追いつかない。

魅力的な授業実践を追い求め、それを真似する日々。

新卒で経験がないからうまくいかない。

当時はそう考えていました。

しかし、よくよく考えてみれば、うまくいくわけはないことに気づいたのです。

なぜなら、教科経営のビジョンがないからです。

何のために授業をやるのか?
そもそも子供たちは何のために学ぶのか?

そのビジョンがないまま、小手先の授業改善を追い求めていたのです。

根無草が育つわけはありません。

そんなフラフラとした数年を経験。

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心の根っこを育てる!というビジョンを持ってからブレない姿勢で34年を経過

ビジョンのない教科経営でいくら経験を積んだところで、所詮、それは上部だけのもので、汎用性の高い経験とは言えません。

一生懸命授業を研究しても、面白い授業には生徒の食いつきも良いけど、そうではない授業は、私語が増えるということが続いていたことが、何よりの証拠です。

「面白さ」というネタで生徒を振り向かせようと必死になっていた時に思ったんです。

これ違うな!

って。

何のための教育なのか?もっと根本から見つめ直さなければ。

学校教育の目標は学習指導要領に定められています。これをきちんと理解し、自分に落とし込むことが必要でした。

しかし、当時の私には学習指導要領は「すとん」と腑に落ちませんでした。

そんな時に、ふと閃いたこと。

それは、

誰もが本来持っている、よりよく生きようとする力

これが心の根っこであり、これを刺激し、太く伸ばして上げることが教育なのだと。

心の根っこを育む

これを根底に生徒たちと接する。

よりよく生きよう!と目覚めた生徒たちは、自ら学ぼうとポジティブになります。

先人の知恵に自ら学び、共に学ぶ仲間からも刺激を受け学びを深めていく。
全てから学び、自らをより良く育ていくようになります。

教師はその後押しをする。

サポート役であり、学びを調整するファシリテーター的な役割。

この考え方に基づいて、教科経営、学級経営、部活指導にあたるようになってから、生徒たちと私の関係が信頼関係に基づいた学びあう仲間のような感覚が生まれています。

一筋縄ではいかない、癖の強い生徒たちも数多く受け持ってきました。

しかし、心の根っこを育てる姿勢で接することで、彼らの可能性をポジティブに観る癖が尽き、結果として何らかのプラスの要素を引き出せるようになってきたように感じています。

教育という分野においても教師は「経営者」としてビジョンは大切であることを痛感しています。

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終わりに

喜多川泰さんの名言と書籍「ビジョナリーカンパニー」で訴えていることがシンクロしている!

そんな思いでこの記事を書いていたら、私のモットーである

「心の根っこを育む」も実は、シンクロしていることに気がつきました。

喜多川泰氏と「ビジョナリーカンパニー」と心の根っこ。

その根底にあるのは「ビジョン」の大切さなのだと。

振り返ると、日々起こる出来事に翻弄されがちな自分がいます。

しかし、そんな時こそ、自分の思うビジョンに真摯に向き合ってみる。

すると、起こっている現実の捉え方が変化することによって、自分を取り巻く状況が180度変わるようになる。

つまり、今までとは違った一味違った現実が展開していくようになる。

ビジョンに向き合う。そして、起こる現実から学び、またビジョンと向き合う。

気がつけば、そこに「幸せがある」のではないかと。

最近は、そんなふうに感じています。

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※ダブルベアーズとの不思議な対話を通じて、起こる出来事の捉え方が180度変わったお話はこちら。

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