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直観と自信

直観は、頭でよく熟考してから選択するのとは違い、瞬時に本質を捉えて判断する能力です。直観が正常に働くと、避けるべき人や状況を即時に判断し、また良い機会を逃すことなく掴める等、自分自身を助けます。今回ある経験をして自分の直観力について考える機会があったので、現時点での直観に関する理解をまとめました。


ノンバーバルコミュニケーション


まずはノンバーバルコミュニケーションについて話したいと思います。
相手とコミュニケーションをとる方法とは?と問うと、言葉による会話が先に思いつく人が多いし「言葉にしないと伝わらない」と考える人も多いです。確かに、言語は自身の主張や表現を直接的で明確に伝えたい時に大変有効です。
しかし「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、実際のコミュニケーションでは言語のみではなく、言語以外でもお互いの情報を発信受信しながらコミュニケーションをとっています。これをノンバーバルコミュニケーションと言います。
言語はコミュニケーションツールのひとつに過ぎず、むしろ言語に限定したコミュニケーションではその発言が真意かどうかわかりません。

私たちはノンバーバルコミュニケーションを駆使して多くの情報を得ています。例えば、身振りや手振り、目や脚の動き、微表情、髪型や着用している服の様子、声の調子などから相手の情報を読み取っています。自分からもこれらを通して、自分の情報を伝達しています。

直感力と直観力

このノンバーバルコミュニケーション能力が元来得意な人は『直感力』も高いです。直感力を簡単に言えば動物的感覚であり、五感・肌感覚によって瞬時にわかる能力と言い換えられ、霊的能力に繋がる力です。私が考える霊的能力が高い状態というのは、精神的感度が豊かで、また4次元以上の広い領域を顕在意識の範囲を超えて繋がれる状態です。

『直観力』は、物事のあるがままを直視する能力です。直感も直観も言語から得られる情報量を遥かに超えた情報量を瞬時に捉えますが、特に直観力はバイアスがかかることなく自身の感覚と理知によって本質を捉えます。

直感を土台とした直観

以前に、霊的能力が高い人は羨ましい。といった話をされた方がいましたが、人間はそもそも霊的生き物で、本来直感力はすべての人に備わった能力です。現代は情報過多であり、また利害による情報操作もあいまって直感が鈍りやすく、誰かが作った”教科書”や”常識”に囚われやすいので当然に直感力は衰えます。

直感が働くからこそ、直観が働きます。

直観的に物事の本質を見ることができれば、周囲に振り回されない生き方ができるようになります。自分にとって大切な人やモノ、仕事、自分自身の本質も、自ずとわかるようになります。

自分自身も含め様々な特性を持った人々と共に生きる社会ですから、交わることで良いことも悪いことも起こります。助け助けられる支え合いの良い関係もあれば、奪い奪われる殺伐とした関係もあります。どちらか一方に偏ることのない公平な世界で、直観力は自分を助ける大変心強い必須能力です。

またこの能力は自分の中からしか生まれてこないので軸がブレません。もし自分の直観と周囲の言動がマッチしない時であっても、その直観が純粋なものであれば信じ続けることができます。他力ではないのでどのような結果も自分のものとすることができ、その潔い言動や佇まいからは真の力が感じられ自己信頼も強まります。

直感力を呼び起こす、はじめの一歩

直感も直観も感じられないという人がこれらの力を発揮できるようになりたい場合、まずは固執した思考から自分を解放して、自分の本当の感覚に目を向け耳を傾ける必要があります。はじめの一歩の方法をふたつご紹介します。

①あるがままの身体の反応に意識を向ける
ある事柄や状況と相対した時、自分の身体はどのような反応をしているか意識を向けます。例えば日常で「こういうものだ」「こうあるべきだ」といった”世の中の常識”や”決めつけ”と遭遇した時や自分の中でそのような意識が出てきた時に身体の反応に意識を向けます。胃が痛くなる、頭が重くなる、声が出なくなる、肩が凝る、貧乏ゆすりが止まらない等といった反応があれば、その考えを本当は受け入れたくない、拒否したいといった心の声です。痛みや不具合を通して心の声に気づくだけでも、自分との対話はできています。

②頭の中で渦巻く思考に意識を向ける
”常識”や”決めつけ”などと相対した時、頭の中で「でも、、しなきゃ。だって、、。仕方ないよね、、。」といったたくさんの思考で自分に言い訳していませんか。それは本当の気持ち・感覚に蓋をしようとしています。こういった場合は、ノートに溢れてくる言葉を溢れるままに任せて思考がカラになるまで書き綴ることをお勧めします。自分が何を考えているのか、自分は何を感じているかをアウトプットして自分を客観視することで整理がつき、またなぜそう考えているのかの要因についても探ることが可能になります。

自分の心に常に正直である姿勢が通常となるまでは、上記の方法を途中でやめることなく続けて矯正する必要があるかもしれません。
しかしプロセスを経て直感と直観が働くようになると、意識せずとも真っ直ぐに本質を捉え瞬発的に判断できるようになります。


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