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○○な状態でしか見えない景色がある

京大卒元メガバンカーの総一郎です。


会社を辞めてから「会社辞めようと思ってるんだよね」とか「転職考えてるんだよね」なんて相談が不思議と来るようになった。

同期だけでなく先輩後輩問わず相談をいただく。

先日、中国で働いていた時に6・7個も下の僕にも敬意を払い親しくしてくださっていた先輩が、久々に飲もうと誘ってくださり、辞めようと思っているという話を聞いた。

僕はそういう時決まって「辞めたら良いと思いますよ」とお答えし、あるスクリーンショットをお渡ししている。

今回も例に漏れず先輩にもお渡しした、僕が会社を辞める一歩を踏み出すにいたった、ある本の1ページをご紹介する。

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▼ 次が決まってない状態でしか見えない景色がある
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僕は以前の記事でも書いたのだが、入行式の前日に「いつか辞める」という決意をしていた。
#銀行では入社式ではなく入行式
#参考記事はこちら
『絶対に染まってはいけない』

そして、いよいよその時期が来たと思ったのが昨年。

ただ、最初は「どこに転職しよう?」「来年4月から働く転職先を決めて、決まってから辞めよう」と考えていた。

が、結局は転職をすることは辞め、「まず退職する」という選択をした。

その決断をするきっかけとなったのは、仲良くしていた後輩からシェアされたある本の1ページだ。

ちなみに僕は読んでいない。

が、後輩からシェアされた1ページだけで僕は「まず退職する」という選択をするに至ったのだ。

ある本とは、苫米地英人さんの『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』という本。

そしてそのスクショはこちら。


文字でも抜粋する。

『辞める前にその後の道筋を決めてしまったら、せっかく会社を辞めても、以前の現状の延長線上に描いた道筋に対してホメオスタシスが働いてしまいます。

つまり、会社を辞めたにもかかわらず、ホメオスタシスは以前の会社勤めの現状を維持する方向へと働いてしまうのです。

それでは会社を辞めた意味がなくなります。』

ホメオスタシスという言葉に馴染みの無い方は是非この機会にググって欲しいのだが、

要は、今の会社に勤めている状態で選んだ転職先は、今の会社勤めの延長線上にしかないのだ。

勤め先が変わるだけで、結局本質的には変化が起きない可能性が高い。

「次が決まってない状態でしか見えない景色が有るはずだ。」

そう思って僕は「まず退職する」という選択をした。

次が決まっていない状態で見える景色を確認し、それでもどこかの会社に勤めたければそこで初めて就職活動をすれば良いのだ。

就職はいつでもできる。

が、当たり前だが、「次が決まっていない状態でしか見えない景色」は転職先を決めてしまったら逆に見ることが出来ない。

そんな貴重な景色を見るチャンスを逃す手は無い。

「今の会社はいつか辞めたいけど次が決まってないからなぁ」
「本当にやりたいことは何だろう?」

と思っていても日々今の会社で忙殺されている中でそんな難しい答えが出るはずがない。

出たとしてもロクな答えではないだろう。


会社に勤めていなくたって死にゃあしない。

貯金が有ればしばらく生きていけるし、バイトをすればずっと生きていける。

勤めたくもない会社に自分の時間を投資する方が勿体ないかもしれない。

まず辞めてみるというのも一つの選択肢としてアリだ。

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