宗一郎のきょうのできごと

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宗一郎のきょうのできごと

「宗一郎のきょうのできごと」にご訪問いただきありがとうございます。 私は東京在住の文筆家であり、”時間も場所もお金からも自由に生きること”を追求して活動しています。 ★Twitter https://twitter.com/soichiro500

最近の記事

国語の問題

偶然、ネットで国語の問題をみかけました。問題の中身はこんな感じです。 【問題】 「叔父が海外に行く」「私は父と見送りに行った」「急いで見送りに行った」という内容を一文で表したとき、解釈をする上で誤解の生じないものはどれか。 ア 父と私は急いで海外に行く叔父を見送りに行った。 イ 父と私は海外に行く叔父を急いで見送りに行った。 ウ 私は父と海外に行く叔父を急いで見送りに行った。 エ 私は父と急いで海外に行く叔父を見送りに行った。 ***** 正解が“イ”だってことは、なん

    • 憲法は死んでいる

      突然ですが、日本国憲法は“生きている”と思いますか? “死んでいる”と思いますか? 憲法学者の間には、“憲法の生死”という考え方があります。 どういうことかというと、たとえ憲法自体が廃止されてなくても、憲法の精神が無視されているのであれば、効力を失う=死んでいるとみなすというものです。 例えば、ドイツのワイマール憲法。 第一次大戦の敗戦後、ドイツ革命によりワイマール憲法が生まれます。国民主権が導入されたり、大統領を直接選挙で選ぶことになったり、労働者の社会権が保証されるな

      • 逸失利益

        逸失利益という制度があります。 事故などで支払われる損害賠償金のひとつです。賠償金の内訳は、精神的苦痛に対する慰謝料や葬儀費用などで構成されますが、その中でも逸失利益は高い割合を占めます。 この逸失利益、どうやって金額が計算されるかというと、“将来得られたはずの収入や生活状況”をベースに算出されます。 例えば、35歳男性が事故で亡くなった場合、年収800万円のAさん、共働きで子ども二人を育てていると、賠償金はおよそ1億4000万円になります。一方、年収300万円で独身の

        • カーリングで考える

          今、カーリングの北京五輪最終予選の真っ最中です。宗一郎は、このカーリングという競技の観戦が好きで、今回も熱心に応援しています。 その理由のひとつが親しみやすさ。 競技自体、(ほんとはめっちゃ難しいんだろうけど、)老若男女が楽しめるスポーツって印象です。実際、生涯スポーツとして親しまれているし、50代のご夫婦が日本代表決定戦に出場していたりもします。 また、日本代表チームをみていても、なんでか身近に感じるんですよね。そもそもチーム編成が、各チームからの選抜ではなく、地元チー

          能力がある人が、長く働けるわけではない

          退職の理由って、ほんとさまざまです。私の働いていた会社でも、いろんな事情で退職する人を見送りました。 退職理由って、表向きはだいたい“新しいことにチャレンジしたいから”というものです。これなら本人は前向きな姿勢で去ることができ(プライドもあるかもしれません。)、送り出す側も激励を込めて送り出せる、両者にとって円満にことが進むわけです。 でも、実情は全く異なります。退職者の本音を聞く機会が何度かありましたが、長時間労働に嫌気がさしたり、体育会的な上下関係に辟易したりと、実際

          能力がある人が、長く働けるわけではない

          やさしさの連鎖

          昔「逃走中」という鬼ごっこをパロディ化したテレビ番組があり(今もある?)、番組内でのタレントのある行為が大炎上となった事件を鮮明に覚えています。番組の構成は、時間経過とともに賞金が加算されていき、鬼から最後まで逃げ切れば賞金を獲得できるというもの。また、途中棄権してもその時点の金額がもらえます。 途中棄権する出演者は当時ほとんどいない状況でしたが、2012年にお笑いコンビのドランクドラゴン鈴木さん、2015年にダンスグループE-GirlsのAmiさんがそれぞれ棄権して賞金を

          鉄分たっぷりの定額給付金

          子育て世帯向けの10万円相当の給付事業が始まろうとしています。 給付方法は、最終的に現金とクーポンそれぞれ5万円ずつに分けて給付。現金一括給付の場合の事務費は280億円相当でしたが、クーポンになったことで、その額は967億円上乗せされるとのこと。 内訳は、“クーポンの印刷・郵送費”“国・各自治体にコールセンタ設置”“事業者への説明会”などです。 この施策、考えれば考えるほどいろんな疑問が頭をもたげてきます。 例えば、 ・結局の目的は、経済対策なのか、貧困対策なのか。

          鉄分たっぷりの定額給付金

          希望と幸福の微妙な関係

          めっちゃ行きたい旅行とか、楽しみすぎるイベント(ライブとかスポーツの大会)の前って、仕事が手につかないくらいそのことばかり考えて、ワクワクしっぱなしになる。 けれど、いざ旅行やイベントが始まった途端、(楽しいは楽しいんだけど)妙に冷静になってしまったり、醒めてしまっている。あの高揚感はどこへやら… こういう現象ってなんて表現すればいいんでしょう。 宗一郎は、行きの空港で興奮のピークを迎え、旅程が進むにつれてその熱はだんだん冷めていくという、旅行の時に、度々この現象に出くわ

          希望と幸福の微妙な関係

          コロナ禍で燃え尽き症候群

          アメリカで“大退職時代”がやってきたという報道がありました。 米国では現在、8月には430万人、9月には440万人と、記録的な数の労働者が仕事を辞めているそうです。年間で換算すると、およそ3人に1人が退職しており、すごい数です。(ちなみに、日本は9人に1人くらいです。) 退職理由の第1位は「コロナ禍を経験して、燃え尽きたと感じた」というものです。米国では250万人近くの人が燃え尽き症候群を経験しており、2020年5月に比べて約3倍の増加ペースとなっています。 そもそも燃え

          コロナ禍で燃え尽き症候群

          〇〇が〇〇を生む

          お金持ちって、ほんと羨ましい。改めて思います。 なにが羨ましいって、単純にほしいものが買えるとか、行きたいところに行けるとか、いうことはもちろんなんです。けれど、宗一郎はなによりもお金がお金を生む仕組みが使えるってことが、なんとも羨ましいというか、歯がゆいというか… だって、働いている人のほとんどって、お金のために働いているわけです。誠実に働く人ほど、お金が貯まって幸せな人生を送れるっていうのが、あるべき世の中ではありませんか?(やっかみ) でも現実って、そうじゃない。

          嗚呼、歯医者さん

          初めて“歯医者さんの数ってコンビニより多い”って聞いた時、心底びっくりしました。 普段意識していないだけなのか。意識して町中を歩けば、コンビニよりも多くみつかる?いやいや、そんなこともないでしょ。 コンビニエンスストアなんて、下手したら100m置きくらいの間隔でみつけられるのに、それより歯医者さんの方が多いってマジで信じられない… でも、事実、歯医者さんはコンビニより多いらしいんです。コンビニの数は、56,000件である一方、歯科医院の数は約68,000軒もある。2割以上

          成長してから、どうするの?

          就職活動の企業選びの指標として、最近よく“成長できる会社”というセリフをよく耳にします。転職支援企業の広告とかでも、やたら“成長できる企業”特集なんかを組んで、“成長”って素晴らしい!ってな感じで、転職希望者を盛りたてています。 一見もっともらしい印象を受ける言葉ですが、 「みんなほんとに成長さえすれば、人生がうまくいくと思ってるの?」 “成長”という言葉を聞くたび、宗一郎はそんなことを感じます。 ***** この違和感の正体ってなんなんだろう。宗一郎は、その言葉の使い方

          成長してから、どうするの?

          公共交通機関の企業努力

          先日東京23区内のバスを利用した時にふと気がついたことがあります。 バスの前方が入口で、中央部分が出口になっています。 23区外や他県のバスって、中央部分が入口で、入場時に乗車地点を示す紙切れを受け取るか、ICカードに記録して、乗車距離に応じた料金を前方の出口で支払うって仕組みです。 一方、入口が前方の場合、距離に応じた運賃システムが使えないため、どれだけ長い距離を利用したとしても定額料金(210円)になります。 定額制は、距離別制に比べて売上が減るでしょう。それでも、

          公共交通機関の企業努力

          Withコロナにおいて、残ってほしいもの

          新型コロナウィルスの感染状況が10月以降落ち着きをみせています。もちろんまだまだ油断はできませんが、(日本に限れば)“収束宣言”という出口が少しずつみえてきた気もします。 人類は1934年のインフルエンザウィルス発見から、これまでずっとWithインフルの中で生活してきたわけですが、今後はそれにWithコロナが加わります。 コロナを経験したこの2年間、大きく変わったもの(変わらざるを得なかったもの)がたくさんありますが、コロナ収束後にも、世の中に残るものってなんでしょう? 

          Withコロナにおいて、残ってほしいもの

          お金持ちの財布の紐をゆるませろ

          GoToキャンペーンの再開がニュースになっています。昨年のキャンペーンの反省をふまえ、Go To 2.0として、平日や中小企業に対する割引率を上乗せすることが検討されています。 この話題になると、きまって“富裕層ばかり優遇するな、不公平だ”といった声が少なからず聞こえてきます。 ほんとうにそうでしょうか? 日本の2人以上世帯の平均貯金額は下記の通りです。(2018年・総務省) 29歳以下 154万円 30~39歳 404万円 40~49歳 652万円 50~

          お金持ちの財布の紐をゆるませろ

          一生懸命さの要素

          “日本人はよく働く”、昔からよくいわれていることです。 でも、若者のニートが増えているというニュースをみたり、コンビニや飲食店でのふとした時に、塩対応の接客態度に遭遇して傷心するたびに、それってほんとか?とも思うんです。 むしろ、日本人より外国人の店員さんの方がよほど日本人より元気があって、気持ちのいい接客をしている印象です。 日本の飲食店など、いわゆる時給の仕事では、圧倒的にアジア人が多い。それは、母国の物価が日本に比べてまだまだ安く、母国との移動距離が少ないことはも