ジャパニーズ・ペナルティ　①／全5話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・126作目】

これまでの話はこちら！

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○　テレビ局・収録スタジオ

　スタジオ全体を俯瞰したカット。
　バラエティ番組の収録。カジノ風のセット。床は白黒の市松模様。中央に巨大なルーレット。ルーレットを囲むようにして出演者が座っている。ディーラーはMCの2人。男性の中堅芸人と女性の若手アナウンサー。
　ディレクターの合図がスタジオに響く。

デ　それでは収録スタートしまーす。5・4・3・2・1･･･

　BGMと共に、収録がスタートする。

　MC２人のカット。

男　始まりました「ルーレット・ペナルティ」！　司会は私○○と･･･
女　フジテレビアナウンサーの○○です。よろしくお願いしまーす！
男　そして今回のチャレンジャーはこの方々！

　ゲスト席のカット。様々な芸能人（ほとんど無名の芸人・アイドル・タレント）が10名程度座っている。一席だけ空いている。
　ゲスト一同　拍手で番組を盛り上げている。出演者の一部はカメラに向かってアピール中。

女　あれ？　一席空いてますけどこれは･･･
男　よくぞ聞いてくれました！　
　　なんと超VIPゲストにお越し頂いています！　どうぞ！

　スタジオ端に設置された重厚な扉が開く。
　主人公（男性・30代・ダンディ系）　スタジオにやってくる。
　出演者一同　主人公を見て歓声を上げる。
　主人公　歓声の中、自分の席に向かい着席。

男　いや～　【主人公名】さん！　
　　海外スターであるあなたがこんな深夜の特番に来て頂けるとは！
主　いえいえ。久しぶりにニッポンの番組に出ようかなと思いまして。
　　まぁ、映画の番宣が第一なんですけどね笑
　　私が出演しております映画･･･
男　ちょっとちょっと！　まだ告知タイムじゃありませんって！
　　番組の最後って台本に書いてるでしょ！
主　あ、失礼しました笑　ではその時に･･･
男　頼みますよ？
　　では、この番組のルールの説明です！
女　ルールはとてもシンプル！
　　ルーレットで当たった人が罰ゲームを受けるだけ！
　　リアクションが一番良かった人に金一封を差し上げまーす！
男　それでは早速初めて行きましょう！　最初の罰はこちら！

　司会の女性アナ　カジノテーブルの下からフリップを取り出す。

女　「デコピン」でーす！
男　まぁ、一番最初ですからね。軽めの罰から始めましょう！
　　それではルーレットスタート！

　男性司会の声と共にルーレットの回転がスタート
　女性司会　ルーレットに球をいれる。
　出演者達　当たらないように祈っている。

芸　頼む～　当たらないでくれ～
ア　ワタシ痛いのイヤ～！

　主人公　とりあえずルーレットを眺めている。
　ルーレットの回転が止まる。当たったのは男性芸人。

芸　うっわ！　最悪だよ～
男　当たったのは【男性芸人の名字】さん！　
　　それでは執行人の方お願いします！

　扉が開くと、かなり屈強なプロレスラー２人が登場。男性芸人の前までツカツカとやってくる。

芸　ちょちょちょ･･･！　ホントにやるんですか！？
男　もちろん！　では執行まで３・２・１･･･

　１人が芸人を羽交い締めにし、１人が芸人のデコに折り曲げた人差し指を当てている。
　デコピンのSE。かなり鈍い音。
　主人公の表情カット　デコピンを受ける芸人から思わず顔を反らす。

男　いや～　すごい音でしたね～
　　【芸人の名字】くん、大丈夫？？
芸　･･･いってぇ～　
　　ちょっと待って下さいよ～　こんな痛いなんて聞いて無いっすよ～！

　出演者　芸人の反応に笑う。
　主人公　やや顔を引きつらせながら笑う。

男　どうですか【主人公名】さん！　これがニッポンの罰ゲームですｗ
主　い、意外と過激ですねぇ。。。
男　過激？　何を仰いますか！　まだ「１つ目」ですよ！
　　それでは続いての罰に参りましょう！　２つ目の罰はこちら！

　女性アナ　２枚目のフリップをカジノテーブルの下から取り出す。