誘惑女【世にもになるまで書いてみた・あじふらいclassic・37作目・全7話】
~あらすじ~
予備校生の主人公に最近「カノジョ」ができた。
その「カノジョ」はどこをとっても彼のタイプ。
しかも推しメンそっくりというオマケ付き。
しかし「カノジョ」には一つだけ欠点がある。
それは勉強を始めようとする度に様々な「誘惑」を彼にしてくること。
「誘惑」を断り切れない主人公はどんどん堕落していって・・・
これまでの作品はこちら!
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○ 予備校・教室(夕方)
授業終了のチャイム。
生徒達が一斉に筆記用具とノート類をしまい始める。
主人公の友人A・Bも同様。帰宅準備をしながらだべっている。
A なぁ、この後どうする?
B んー 自習室行かない?
A はぁ!? お前、まだ勉強すんの!? は~ 優等生は違いますな~
B 勉強すんのって・・・ 僕たち遊んでる余裕ないでしょ。
もう9月だよ。 センターまで半年ないじゃん。
A そうだけどさ~ たまには息抜きを・・・
A ふと主人公の方を見る。
主人公 誰かに連絡をしている。
A いいよなぁ。お前は彼女がいて。
主 だろ? うらやましいか?
A なんだお前。羨ましいに決まってんだろ。
しかも推しメンにそっくりなんだろ? マジで羨ましいわ~
てかさ、本当にいるんだよな?
実は二次元でした~とかじゃねぇよな?
主 なわけねぇだろ。だとしたらもっと良い嘘つくわ。
A じゃあいい加減証拠見せろよ!
いっつも写真ないってはぐらかしてさ・・・
主 それは・・・ 彼女が撮られたくないって苦手だから・・・
A またその言い訳か。
主 言い訳じゃねぇって! ホントに苦手だって言ってんの!
B (流れを遮るかのように)
でもさAくん。「恋愛は受験を失敗させる」って先生言ってなかった?
ほら、「二兎を追う者は・・・
主 違うんだよB。いいか?「一石二鳥」って言葉もあんだろ?
俺はな、この予備校で「志望校」も「彼女」も手にいれたんだぞ!
貶すんじゃ無くて褒めてくれよ!
B 別に貶してないよ・・・ それに「志望校」はまだ手にしてないでしょ?
というか手にできなかったからここにいるんじゃないの?
主 ・・・・・・うるせぇ!
主人公のスマホが再び鳴る。「カノジョ」から早く来て的なメッセージ。
主 あ、ごめん。待たせてるから帰るわ。
A おーう。じゃ、お幸せに~
主 ・・・うるせぇ!
A ニヤニヤしながら主人公を見送る。
B 彼らに構うこと無く、軽く復習をしている。
主人公 2人を振り返らずそのまま玄関に向かう。
○ 予備校・玄関
主人公 予備校生の波をかき分け「カノジョ」の元へと急ぐ。
? (主人公)くーん! こっちこっち~!
主人公を呼ぶ声が。
顔を上げると、人混みの真ん中に笑顔で立つ「カノジョ」の姿が。
超美人にも関わらず、誰も立ち止まってみようとはしていない。
皆、予備校生の鑑である。
カ もぉ~遅い~
主 ごめんごめん。友達が帰してくんなくてさ~
カ ちょっと!私よりソイツが大事ってこと?
主 なわけないだろ! お前が1番だよ!
カ やだ~ うれしい~!
「カノジョ」 主人公に抱きつく。
主人公 思わず顔がニヤける。
あまりのバカップルぶりに周り(特に女子)はドン引き。
主 (ナレーション)コイツは俺の「カノジョ」。
顔も性格もスタイルも! どこを取っても良すぎる!
てかマジで○○さんに似すぎだろ・・・ 実は親戚とか?
はぁ・・・ めっちゃ幸せ・・・
いつの間にか2人は外に出ている。
カ じゃ、早く帰ろ!
主 おう!
カ そだ。今日の夜ハンバーガー食べたい! 期間限定のヤツ!
主 おっけ。じゃあ買ってくか~
カ わーい! (主人公名)くんだーいすき!!
カノジョ 主人公にハグする。
主人公 顔が真っ赤に。
カ ?? もしかして緊張してるの?w
主 違・・・! いいから行くぞ!
主人公 やや強引にカノジョと手を繋いで主人公の家に向かう。
タイトルテロップ『誘惑女』
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