忍び寄る大怪獣 ①/全5話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・99作目】
これまでの話はこちら!
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〇 海水浴場
情報番組の生中継。
リポーター(若手女性アナウンサー) 元気よくお送りしている。
リ スタジオのみなさーん!
私は今こちら! 【地域名】の海水浴場に来ておりまーす!
ご覧ください! 一面、人・人・人!
今日から海開き、そして真夏日ということもあり、
とっても大盛況でーす!
それでは海水浴を楽しむ皆さんにインタビューしていきます!
こんにちはー! 今日はどちらからいらっしゃいましたか?
リポーター 近くにいた家族連れに話を聞く。
父 代表してインタビューに答える。
父 えっと・・・ 【海のない街の地名】から来ました。
リ なるほど! 今日は何を楽しみに来ましたか?
父 そうですねぇ・・・
息子がどうしても海に行きたいというものですから・・・
ね? 海来たかったんだよね?
子 うん! ぼくねこれからうみのいえいって、やきそばたべるの!
リ そうなんだ~ ではいい思い出作ってくださいね!
ありがとうございました! では次の方に・・・
リポーター 次のインタビュー相手を探しに行こうとする。
その瞬間、地鳴りのような大きな音が海で鳴り響く。
辺りは騒然。
男 (声だけ)な、なんだ今の音!?
女 (声だけ)地震!?
男 (声だけ)と、とにかく逃げるぞ!
周囲はたちまち大パニック。大勢の人が逃げまどう。
リポーターを含むロケ隊も、群衆に巻き込まれもみくちゃに。生中継どころではなくなる。
リ (苦しそうに)い、一旦スタジオにお返しします・・・
〇 情報番組・スタジオ
午後14時あたりに放送されている情報番組。
映像は海水浴場からスタジオに切り替わる。スタジオは黄色を基調とした温かみのある色彩。
司会とアシスタント 心配そうな顔で番組の進行に戻る。
司 以上、生中継でした。
それではここで、報道フロアからニュースです。【アナウンサー名】アナお願いします。
〇 報道フロア
続けて映像は報道フロアに。
報道アナウンサー 頭にヘルメットを着けたまま、ニュースを読む。
報 番組の内容を変更して、ニュースをお伝えします。
先ほど午後14時15分ごろ、
太平洋側のほぼ全域で、とても大きな海鳴りが確認されました。
気象庁の発表によると津波の心配はありません。
政府は「緊急対策本部」を設置し、原因究明を急いでいます。
お伝えしていますように、今日午後14時15分ごろ・・・
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