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監獄 ②/全7話 【短編台本・世にもになるまで書いてみた・91作目】

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〇 刑務所・居室

 暗くジメジメした居室。
 まるで「ショーシャンクの空に」の独房のよう。
 「誰か」が主人公が収監されている檻に近づいてくる。華美な刑務官の制服の後ろ姿。革靴でコツコツと歩く音だけが所内に響く。

 主人公 布団の中に入り眠っている。
 
 主人公の顔のアップ。ゆっくりと目を開ける。

主 (ゆっくりと起き上がり)
  ・・・なんだ。いつの間にかムショ着いてたのか。
  あ~ 頭いてぇ・・・
? おはよう。目が覚めたようだね。
主 (声の方を向き、驚いて)うおっ!! 誰だお前!!

 そこに立っていたのは「誰か」=刑務所所長(男・40代後半・どこか不気味)。
 刑務所所長 驚く主人公を見てニヤニヤと笑う。

所 おいおい。誰だとは失礼だな。私はここの所長だぞ?
主 (舌打ち)驚かせんじゃねぇよ。
所 驚かせるつもりはさらさらないよ~ 
  第一、君が勝手に驚いただけじゃないか。
主 ・・・うるせぇ。
所 図星かw ま、いいや。それで・・・そうか君は懲役2年なんだね。
  なるほど。執行猶予期間に暴行罪で逮捕・・・ 
主 ・・・あぁ。そうだよ。
所 じゃ刑務所暮らしは慣れてるってことか。
  なら基本的なルールは説明しなくていいね。
  ま、ここは他と違って監獄の中なら何したっていいからさ。
  寝相だって気にしないしね。
主 (疑って)本当だろうな?
所 もちろん。ここで嘘ついても仕方がないだろ?
  じゃ、明日から刑務を始めるから今日はゆっくり休んでくれ。
主 ・・・わかったよ。
所 では【主人公名】クン。これから2年間よろしくね!

 刑務所所長 檻の隙間から主人公に向かって握手を求める。 
 主人公 握手を拒否。強めに所長の手を叩く。

所 はっはっは! 元気のいい若者は大好きだよ。
  では、また明日の朝会おうじゃないか!したらば!

 所長 そう言い残しその場から去る。

主 ・・・・・・なんかうぜぇヤツだな。。。何なんだよ、ったく・・・

 主人公 ぶつぶつ文句を呟きながら、再び就寝。

 所長のカット。

所 (ボソッと)生きて帰れるといいねぇ。。。明日から楽しみだよ。。。

 所長の口元のアップ。ニヤリと不気味な笑みを浮かべる。


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