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『宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学〈全5巻〉』発売記念キャンペーン・全プレ・マステ活用法②

7/14の刊行以来ご好評いただいている『宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学〈全5巻〉』。創元社HPから全5巻セットご購入の100名様に、特製マスキングテープをプレゼントするキャンペーンを実施中です。

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前回のnote記事では、マステ活用法のあれこれについてお伝えしました!

今回は、もっとディープに。このマステのデザインそのものについて! 迫っていきたいと思います!

さて、マステに使用したのは、シリーズ前作『宮沢賢治の地学読本』扉絵用に描き下ろされたパターン図柄。今回の5巻セットでも、各巻カバー表4(裏表紙)や各章扉に、色違いで使われています。それがこちら。

色とりどりであざやかです。

マステには、書籍に使用した色とは異なった、ビビットな黄色と緑の配色を使用しました。ちなみにこの配色は、イラストレーターのfuuyanmさんが原画データを提出してくださったときのオリジナルカラー

そして、賢治ファンのみなさんはもうおわかりのはず。そう、このデザインには、宮沢賢治と地学関連のモチーフが散りばめられているんです。

「賢治と地学関連モチーフを使って、繰り返しできるパターンを作ってほしい」と編集者からデザイナーさんに発注。モチーフ例として「万年筆、帽子、恐竜、宝石……」などをこちらが提案、さらにイラストレーターさんのアイディアも盛り込んで完成しています。

賢治

宮沢賢治そのものをイメージしたモチーフ(万年筆、インク壺、本など)

恐竜

首長竜(第④巻『地層と地史』賢治作品「楢の木大学士の野宿」より)

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いろいろな鉱物(第③巻『岩石と鉱物』より)

ほかにも、太陽、月、天の川と南十字星、彗星(ふたごの星)、火山、クックソニア、雪の結晶、雲と防風林などなど……。ちなみに、マステでは配置の都合上見えなくなっている、モチーフ含めた全デザインが、カバー裏表紙に掲載されています。本を読んだあと、「これって、あそこに出てきたあれかなあ」と、探してみるのも楽しいかもしれません。

マスキングテーププレゼントキャンペーンには、下記リンクからご参加できます。残りわずか! ここでしか手に入りません。ぜひ。


また、こちらのシリーズについて、ツイッターでもおなじみの創元社編集Oが、下記サイトで大いに語っています。マステだけにとどまらない、書籍制作の裏側を、ぜひのぞいてみてください。

朝日新聞社「じんぶん堂」

文学を切り口に「生きている科学」を伝える地学参考書 『宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学〈全5巻〉』https://book.asahi.com/jinbun/article/14387920

さらに、この本には紹介動画もあります。こちらもぜひ!

創元社YouTube

この本を創元社から出版するにあたって、ひさびさに賢治作品を読み返し、力強さと繊細さを併せ持った、美しい表現の数々に衝撃を受けました。そして、自分のなかに、賢治作品のリズムが今でも息づいていることにも。

創元社ツイッターでも書きましたが『水仙月の四日』は今でもたくさんのフレーズを暗唱できます。小学校の授業で2度ほど朗読を聴いただけなのに。「ぼやぼやした灰いろの髪をした雪婆んご」とか「しゆ、戻れつたら、しゆ、」とか……賢治オノマトペの力!

第三次稿の衝撃。『銀河鉄道の夜』は昔に読んだよ、という人にこそ

私のように、賢治作品と距離を置いていた方が、このシリーズを通して、作品と再会してくだされば、と思います。また、「ずっと好きだよ!」という方は、地学的な知識という拡大鏡をとおすことによって、作品の解像度をさらにさらに高めまくってくださいませ!(営業G)