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大河ドラマに推しが出たので。|実咲

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テレビでは一生取り上げられることはないだろうと思っていた「推し」が、NHK大河ドラマに出る。その衝撃を、平安時代オタクの著者がリアルタイムでつづります。
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#光る君へ

推しと、猛きもの。✿第32回|実咲

まひろ(紫式部)が一条天皇の中宮彰子のもとへ出仕をはじめた頃から年が明け、寛弘3年(1006…

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推しと、燃えたあと。✿第31回|実咲

「光る君へ」第32話では、寛弘2年(1005年)3月27日、一条天皇の長子である脩子内親王の裳着…

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推しと、燃ゆるもの。✿第30回|実咲

いきなり寛弘元年(1004年)にすっとんでから、時間軸の案外進まなかった「光る君へ」第31話。…

創元社note部
2週間前
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推し、建立す。✿第29回|実咲

長保3年(1001年)12月から、いきなり寛弘元年(1004年)7月にかっとぶ時系列。 この時期、…

創元社note部
1か月前
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推しと、去る人。✿第28回|実咲

皇后定子が世を去ったのは、長保2年(1000年)12月16日のことでした。 それは、世の人にとっ…

創元社note部
1か月前
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推し、つぶさに。✿第27回|実咲

「お上、どうかお覚悟をお決めくださいませ」 一代の天皇に、二人の后が並び立つ。つまり、正…

創元社note部
1か月前
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推し、暇なし。✿第26回|実咲

「彰子の入内は11月11日だ」 道長が前回口にしていたように、彰子が一条天皇に入内したのは長保元年(999年)11月1日のことでした。 この時、かぞえでまだ12歳(満11歳)の彰子の肩には、一族の栄達が重くのしかかっていたのです。 すでに最高権力者へとのぼり詰めていた、左大臣道長の娘の入内ですから、それはそれは盛大な準備が必要でした。 「光る君へ」第27話では、その入内にまつわる出来事が前後して描かれていました。 彰子の入内準備のひとつとして、道長は屏風歌を作ることを思いつ

推し、行き交う。✿第25回|実咲

現代では20歳で行う成人式。あでやかな振袖や旧友との再会の機会になっていますが、平安時代に…

創元社note部
2か月前
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推し、病む。✿第24回|実咲

まひろ(紫式部)が越前から帰京したころ、伊周も大宰府から戻っていました。 しかし、もうす…

創元社note部
2か月前
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推し、板挟み。✿第23回|実咲

まひろ(紫式部)が越前で宣孝との結婚を決意した頃、都ではエライコッチャなことになっていま…

創元社note部
2か月前
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推し、喜びと哀しみ。✿第22回|実咲

放送の最後の最後に、とんでもない爆弾が……! 「光る君へ」第23話の紀行コーナーは、なんと…

創元社note部
2か月前
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推しを、得る。✿第21回|実咲

まひろ(紫式部)の父為時が越前守(福井県知事のようなもの)になり、任国へと旅立った前回の…

創元社note部
3か月前
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推し、立ち働く。✿第20回|実咲

「春はあけぼの」 義務教育で必ず習う、誰しもが知っているこのフレーズ。 「光る君へ」第21話…

創元社note部
3か月前
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推し、現る。✿第19回|実咲

胃がねじ切れそうにつらいです。 すべての平安オタクは、この展開をもちろん知っていました。 それでも、なおつらいのです。 「光る君へ」第20話では一条朝の大事件、長徳の変がついに幕を開けました。 いったい何が起こったのか、改めてお話をしてみたいと思います。 伊周が通っていた斉信の妹(作中では光子)は、伊周にとって関白になれなかった腹立ちを癒してくれていた存在でした。 ある夜も会いに行ったのですが、そこには一台の牛車が。 光子には自分以外にも通ってくる男がいたのだと、伊周は意