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大河ドラマに推しが出たので。|実咲

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テレビでは一生取り上げられることはないだろうと思っていた「推し」が、NHK大河ドラマに出る。その衝撃を、平安時代オタクの著者がリアルタイムでつづります。
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記事一覧

推し、つぶさに。✿第27回|実咲

「お上、どうかお覚悟をお決めくださいませ」 一代の天皇に、二人の后が並び立つ。つまり、正…

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推し、暇なし。✿第26回|実咲

「彰子の入内は11月11日だ」 道長が前回口にしていたように、彰子が一条天皇に入内したのは長…

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推し、行き交う。✿第25回|実咲

現代では20歳で行う成人式。あでやかな振袖や旧友との再会の機会になっていますが、平安時代に…

創元社note部
3週間前
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推し、病む。✿第24回|実咲

まひろ(紫式部)が越前から帰京したころ、伊周も大宰府から戻っていました。 しかし、もうす…

創元社note部
1か月前
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推し、板挟み。✿第23回|実咲

まひろ(紫式部)が越前で宣孝との結婚を決意した頃、都ではエライコッチャなことになっていま…

創元社note部
1か月前
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推し、喜びと哀しみ。✿第22回|実咲

放送の最後の最後に、とんでもない爆弾が……! 「光る君へ」第23話の紀行コーナーは、なんと…

創元社note部
1か月前
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推しを、得る。✿第21回|実咲

まひろ(紫式部)の父為時が越前守(福井県知事のようなもの)になり、任国へと旅立った前回の「光る君へ」。 ついに今週は敦賀へとたどり着き、やがて越前国府(つまり福井県庁)に至りました。 京都から福井へ向かうには、鉄道が発達している現代ではさほど難しいことではありません。 北陸新幹線の開業に合わせて、特急サンダーバードは福井市まで行かず敦賀止まりになってしまいましたが、越前への道のりは現代ではとても遠い場所という感覚はないかもしれません。 しかし、当時の都人の意識としては、都のあ

推し、立ち働く。✿第20回|実咲

「春はあけぼの」 義務教育で必ず習う、誰しもが知っているこのフレーズ。 「光る君へ」第21話…

創元社note部
1か月前
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推し、現る。✿第19回|実咲

胃がねじ切れそうにつらいです。 すべての平安オタクは、この展開をもちろん知っていました。 …

創元社note部
2か月前
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推し、奉職す。(確定)✿第18回|実咲

祝・藤原行成、蔵人頭就任!!!!!!!! 長い実質的な無職期間を経て、無事に行成が蔵人頭…

創元社note部
2か月前
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推し、奉職す。(予定)✿第17回|実咲

大河名物(らしい)、ナレーションだけで人の死が伝えられる、通称「ナレ死」。戦でもないのに…

創元社note部
2か月前
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推し、評する。✿第16回|実咲

関白道隆がこの世を去った、「光る君へ」第17話。 穏やかな旅立ちとはとても言えない、なかな…

創元社note部
2か月前
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推し、繋がる。✿第15回|実咲

「光る君へ」第16話では、疱瘡(天然痘)の流行が始まった都が描かれていました。 遠き日に行…

創元社note部
3か月前
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推し、失職す。✿第14回|実咲

いよいよ道隆の専横があからさまになって来た「光る君へ」第15話。 残念ながら行成の登場は、どこに目を凝らしてもありませんでした。 いや、オープニングの時点でもお名前がないので分かってはいたのです。 あとは何より、時代が仕方ない。 今回は登場していない行成が、どこで何をしていたのかのお話です。 作中では、正暦4年(993年)夏の出来事である、道長の妻倫子の父、源雅信の死が描かれていました。 この出来事は行成の日記『権記』に記事があり、そこには雅信が周囲の人から慕われる好人物で