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『大人小学生として自由気ままに語る』


こちらの記事は、Soft. Guest houseとはじまり商店街の共催イベントに参加していただいた真神真人(マカミマヒト)さんにイベントレポートとして寄稿していただきました。ありがとうございます!

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貴方は、勉強や仕事に精を出している時に、ふと子供の頃を思い出した事はないだろうか?

人は、年齢に比例するように、子供の頃の夢を忘れていく。

本イベントは子供の頃の夢を想い出し、<大人小学生>として夢と現実の間で揺れる自分自身の思いを語っていくものだ。

軽い自己紹介が終わった後、ブレイクアウトルームにて、2,3人で社会の構造や学歴、お金、絶望について語っていく。

様々な想念の位相が入り乱れる中、私は、大人小学生として何かを語る事を心の内奥よりから楽しんでいた。

特に、ゲストの志田芳美さんが説明してくれた安平教育プランの中で出てくるバンクシーの話から共同体と関わる事の必要性について語り合った事が印象に残っている。

それに対してえんぴちさんは、「ある程度必要だ。」と主張し、その理由として、共同体の中で自身の描いた作品(VRアート)が喜ばれるものになってくれたら楽しいからと云っていた。

又、まことさんは、「関わった方が良い。」と主張し、その理由として、様々な人と関わる事によって自分自身を可能な限り客観視できるからと云っていた。

そして、まことさんは、ある種ラジカルに「日本社会がおかしい」と云い、その理由として、子供はそもそも学校や家庭、広くは共同体と呼ばれる社会の中に存在するにも関わらず、「社会を知っているのは大人、社会を知らないのは子供。」と子供が社会から無条件に無知な存在として疎外されるからと云っていた。

私自身、高校生であるが故に、まことさんが云った事は彼がそれを云う以前よりから、血肉になっていた。

日本人、引いては、人間は他者を評価する事が苦手だ。故に、共通の評価軸を外部に委託する。相手が大人だったら話を真剣に聞いたり、相手が東大生だったらメモを取り出したりする。

子供に対しては、或いは、なんの経歴もない人間に対しては、殆ど真剣に接する事はなく、ただただ、相槌をしたり、「ほうほう!それは奥が深いですね!」と相手の話を聞いていない人間にありがちな反応をする。

私自身、一年で京都大学に110人程が進学し、灘/開成と比肩する洛南高等学校に於いて、国語は1位、数学は3位、総合で1位〜20位だったから今述べた事がありありと理解できてしまう。

勉強ができる人間に対しての眼差しと勉強ができない人間に対しての眼差しは明らかに異なるのだ。

所詮、勉強なんてやれば誰でもできるようなツマラナイものに過ぎないにも関わらず、その下らない代物でラットレースをさせる。

私は、「一生受験をさせられるのだな」と頭の片隅で思いながら、自学自習を殆どせずに授業をしっかりと聞いて与えられた課題をこなすだけで前述の実績をおさめる事が出来た。

小中高大では先生からテストと云う受験を受けさせられ、社会人になれば、上司や会社からマナー/礼儀/常識/管理職からの5段階評価と云う受験を受けさせられ、老人になれば、年金を受領する為の履歴提出という受験を受けさせられるのだな、と思った。

いつまで経っても、どこに行っても、受験と云う2文字がこびりついていた。

資格、賞、実績、結果、履歴書……どのような才能を持った人間でも、それらから逃れられる事はなかった。私は17年間の短い人生で何百人もの人と議論し、何十人もの天才と邂逅してきたが、皆一様に唯物的な価値観から脱出する事は出来ていなかった。

恐らく、それは私自身もそうなのだろう。確かに、本質主義的に経歴などは全て無視して相手と接さなければならないという事は簡単だ。しかし、社会構成主義的に考えれば、我々の時間は有限であるし、活動の為に必要なエネルギーは有限であるが故に、どうしても相手のクレジットスコアを判定する為に共通の評価軸として偏差値やIQ、賞、資格と云った代物を持ち出さざるを得ない。

ただ、私は、思う。

そもそも、社会で生きなくても良い、と。

それこそ、山奥で暮らしても良いし、ピーター・ティールの2022年に登場する人口養生国家で地球温暖化や為替相場などと無関係に暮らしても良いのだ。

現状の日本社会が嫌なら、出ていけば良い。

かく言う私自身は、東京大学 理学部 生物学科に進学した後、ヘブライ大学へ留学し、MIT大学院で学んだ後、生物物理学者になるつもりだ。

日本社会とはあまり関わりたくないので、私が好きなイスラエルやアメリカ、ポリネシアなどで生涯を終えようと思う。

ただ、これからも長く日本社会で過ごすつもりの人々に、一つ言っておきたい。

「自分の力で、相手を評価できるぐらいの感情を取り戻して下さい」と。


真神 真人のnoteはこちら→


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