- 運営しているクリエイター
記事一覧
詩 | 愛の形をしたゲーム機
伸びた麺を啜って、落ちた日を追いかける妄想をする。決してシンプルではない色らが、僕の後ろに立って並んでいる。
色らはみな一様に、たった一つの抽象的な欲望を持っている。それが背中に当たる物質的な熱でわかる。その欲望の始まりを辿れば、僕の人生は終わらなくなる気すらする。
カーテンを開ければ、そこには単色の世界が広がっている。パソコンの光が照らす机の一部は、それに慣れてもう光っていない。ここは
【詩】おじいちゃんの性格
山と空の境目が大きく口を開けて
目にとまった電波塔を食べにくそうに食べるようなことがあったら
その奥に見える黒と深紫の喉の写真を撮って
おじいちゃんの遺影の前にそっと飾ろう
そうすればもしかしたら
おじいちゃんは驚いて
少しなら目を覚ましてくれるかもしれないから