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コーチングのすすめforマネージャー#2 「チームをまとめる」

皆さんこんにちは。
コーチの袖川です。

今日のコーチングのすすめは「チームをまとめる」についてです。
マネージャーにとって、自身のチームをまとめあげて目標に向けて推進していくのはとても大事なことです。

「マネージャーとしてチームを一つの方向にまとめたいがどうすれば良いか」
「自分の考えていることや想いをメンバーに上手く伝えるためにはどうすれば良いか」

こういったお悩みはコーチングを提供する中で良く聞きますが、どこが重要なポイントになってくるのでしょうか。

チームが答えるべき問いとは何か?

チームには目的があり、そしてマネージャーにはその目的を達成するためにメンバーをまとめる必要があります。

その際、まずチーム全体で考えたいのが「このチームは何のために存在しているのか」という共通認識です。

「そんなのとにかく結果を出せばいいんじゃないですか?」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか?

まず、マネージャーとメンバー、ひいては一人一人の中での「結果」の定義が異なる場合があります。
分かりやすく営業成績を上げる、ということもあるでしょう。しかし、時間軸を置いたときにそのスピード感などは微妙に異なることがあります。
短期的な成果を出すことをまず優先するのか、それとも長い目で捉えて成果を考えたうえで今やるべき事考えるべきなのか…。
チームの方向性というのは意外と人によってバラバラなものです。

「このチームがまず最初に考えないといけない問いは何なのか?」

この問いにお互いの考えを出し合うプロセスが、チームの方向性にまとまりをもたらします。

・チームが優先すべき目標とは何か?そこに向けての最適な役割分担とは何か?
・チームが考慮すべきスケジュールとは何か?
・最高な状態の協働関係とは何か?そのためにこのチーム内でどんなことをお互いにシェアできればその関係をつくっていけるか?

これらはあくまで一例ですが、実際にチームに対してコーチが入ることで、こういった話し合いを活性化することもあります。
コーチはあくまでファシリテーターのような役割なので、参加者は意見を出すことに集中できるというわけです。

もちろん、マネージャーがファシリテーターの役割を担いながら話し合いを進めることも可能です。
その際は、付箋を使ってアウトプットをしたり、ただ話し合うだけでなく視覚的に考えをシェアしやすい仕組みをつくれるとファシリテートの役に立つでしょう。

YouからIへのコミュニケーション

マネージャーとして自分の考えや想いが伝わらないのは辛いものがあります。
しかし中々手ごたえを感じない時も多いのではないでしょうか。
ここで大事になってくるのが「関係性を育むコミュニケーション」です。

コーチングの中でコミュニケーション方法として「アイメッセージ」をご紹介することがあります。

アイメッセージ法は臨床心理士のトーマス・ゴードン(Thomas Gordon)によって提唱された手法。「私」を主語にして主張することからアイメッセージと呼ばれています。

対して、「ユーメッセージ」と言う考えもあります。
これは「あなた」を主語にしたコミュニケーションです。

アイメッセージの例
「(私は)そう言われて悲しい」
「(私は)先行きが不安だ」
「(私は)そうしてもらえて嬉しい」

ユーメッセージの例
「(あなたは)こうして欲しい」
「(あなたは)ミスを減らすべきだ」
「(あなたは)もっと仕事に真面目に取り組むべきだ」

一般的にユーメッセージというのは指示を直接出せる点でメリットを発揮しますが、一方的なコミュニケーションになりがちなため関係性の悪化を生むリスクがあります。

対してアイメッセージは指示に繋がらないデメリットはありつつも、自分の考えや意見を尊重し相手に伝えられるという点でメリットが大きいのです。

マネージャーの方でも多いのが圧倒的にユーメッセージだと思います。
つまり、「こうして欲しい」「結果を出してくれ」「ここが足りていない」といったような一方的なコミュニケーションになっていることが多いのではないでしょうか。

もちろん、スピード感を重視する上で直接的なコミュニケーションは大事なのですが、メンバーの主体性や協働関係を構築していくには速攻な魔法と言うのは存在しないのです。

「(私は)チームの今の状態は良くないと感じている。もっと協働関係を良いものにしたいと思っているが、ここについて皆はどう思うか?」
「(私は)チームの目標を絶対に達成したいと思っているが、皆と目指す方向性にギャップがあると感じている。皆はチームの目標をどう捉えているか?」
こういった問いかけがメンバーからの考えと行動を引き出し、チームの方向性を定めていってくれます。

すぐに効く魔法はない

先ほども書いた通り、チームをまとめていくにあたってすぐに効果がでるものはないと考えます。
なぜなら、チームを構成するのは人であり、つまりチームとは人間関係によって出来上がっているとも言えるからです。

マネージャー、そしてメンバーがチームと言うものに建設的に向き合い続ける中でまとまっていくので、そのプロセス自体に価値があると思います。

今日ご紹介したやり方をぜひトライしてみてくださいね。

それでは、また次回のマガジンでお会いしましょう。

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