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子どもたちが好きなだけ「自分の本」にできる体験 - じぶんのものは、たからもの

じぶんのものは、たからもの

先日、三男四男の双子が入っているサッカーチームが大会で準優勝となりました。「絶対優勝!」と意気込んでいただけに、決勝戦の終わりを告げるホイッスルを聞いた瞬間は落胆しているように見えました。

しかし、表彰式で前に並び、表彰状と盾、そしてメダルをもらったとき、とても嬉しそうな表情をして、もはや優勝、歓喜の瞬間でした。

メダルを首にかけた四男が、手に持っていた盾を「これもらっていい?」とコーチに聞いており、「いや、それは無理だ(笑)」というほほえましい会話が繰り広げられていました。チームメイトも、「俺も欲しい」「私が持って帰りたい」とカオスです。

自宅に戻り、双子はそれぞれにメダルを愛でながら、首にかけたり、かざったり、家族に自慢していました。メダルは選手全員に配られています。メダルは「じぶんのもの」です。

箱から出しては、大切に入れ直す。何回も繰り返しては、自慢してくるわけですが、そのメダルは「じぶんのもの」であり、彼らにとって「たからもの」なんだなと感じました。

図書館では、自分の本にはならない

育て上げネットでは、子どもたちに学習の機会や、ときに食事や食糧・生活用品を渡しています。コロナ禍では、自宅にパソコンや通信環境がない子どもたちに貸し出しもしました。

今年度からは感染症対策をしながら、キャンプやスポーツ観戦、小旅行、BBQなど体験経験の機会を作っています。毎回、たくさんの子どもや若者たちが参加しては、楽しそうに過ごし、思い出を共有している姿を見ています。

体験や経験は、学力などわかりやすい数値で即座に見えるものでもなければ、明日から気持ちや態度がガラッと変わるようなものでもありません。成果が見えづらく、そもそも成果を求めてやるようなものでもありません。

しかし、それらの経験体験は、主に家庭が学校を通じて提供されるものが多く、家庭に余裕がなかったら、学校に行けなかったら(楽しい場所でなかったら)未経験のまま終わります。

これは難しいことですが、未経験だからといって、やはり即座に何かがうまくいかなることもなく、心身に影響が出るということでもありません。それでも子どもたちにかかわるNPOなどが、体験経験機会の提供を続けるのは、それらの蓄積が子どもたちの将来に影響することをわかっているからだと思います。

本を読むということも同じように、すぐに何か効果が出るというものではありません。それでも、少なくない親が子どもに本を渡しますし、学校でも読書の時間が作られています。

絵本や本の値段は安くなく、一回読んで終わることもあるため、子どもたちにいくらでも買ってあげられるようなものではありません。もちろん、学校には図書室、地域には図書館がありますので、そこなら無料で、たくさんの本に触れることができます。工藤家でもよく利用しています。

ただ、図書館や図書室の本は、自分の本にはなりません。

大会のメダルを大切に愛でるのは、それが「じぶんのもの」だからです。自分だけのものだから、大切にするし、何度も首にかけるし、これでもかと自慢してきます。

本も同じです。「自分の本」であれば、線を引いたり、色を塗ったり、書き込みすることもできます。「自分の本」であれば、家族や友だちに貸してあげることもできます。読みたいとき、何度でもページを開くことができます。

子どもたちが好きなだけ「自分の本」にできる経験を


先日、私たちはプレスリリースを出しました。

「子どもたちに「貸切本屋」を届けるためにあなたの本を送ってもらえませんか?不要になった本の買取で、私たちと一緒に読書体験を届けてくれる「ブックサポーター」を募集しています

>プレスリリース「子どもたちに「貸切本屋」を届けるためにあなたの本を送ってもらえませんか?

インターネットを中心に古本の買取・販売を行う株式会社バリューブックスと連携をして、子どもたちのもとに2,000冊の本を乗せたバス(BOOK BUS)を走らせ、「貸切本屋」として、好きなだけ「自分の本」にできる体験を届けたいと考えています。

そのためには、500名のサポーターが必要です。

ご自宅や会社にある書籍を提供いただけないでしょうか。詳細はプロジェクトページを読んでいただければと思いますが、特徴がいくつかあります。

[1]ご提供いただいた書籍を子どもたちに届けます
子ども用でなくても構いません。バリューブックスの社員さんが、Book Busに乗せる本とそうでない本をわけてくれます。

[2]ご提供いただいた書籍の買取金額はお戻しいたします
今回、ご提供いただきました書籍は、バリューブックス社が査定をして、買取金額を算出します。その金額は、ご提供いただいたみなさまにお振込みになります。

[3]キャンペーン期間とキャンペーンコード
本プロジェクトは、クリスマス前の12月に開催したいと考えています。そのため、11月20日までにご提供いただいた書籍がプロジェクトで反映されます。また、一箱あたり500円ほどかかる送料について、クーポンコードを設定していますので、ご負担は少なくなります。

>キャンペーンサイト「子どもたちに「貸切本屋」を届けるために
あなたの本を送ってもらえませんか?

最後に

好きな本を見つけ、本の世界で想像力を膨らませる。本棚に置かれたその本を、ときおり読み返しては、何かに思いを馳せる。そんな小さな経験の機会のない子どもたちがいます。

図書館で本は借りられますが、自分だけの宝物にはできません。

たくさんの本から、自分だけの一冊を手に取り、それを自宅に持って帰ることのできる経験を子どもたちに。

認定NPO法人育て上げネットでは、みなさまのお力を借りて、ブックバスにたくさんの本を乗せて、子どもたちのもとに本を届けます。好きな本を、好きなだけ読む経験、自分だけの本を選ぶ経験を一緒に届けてください。

>キャンペーンサイト「子どもたちに「貸切本屋」を届けるために
あなたの本を送ってもらえませんか?

育て上げネット
理事長 工藤 啓


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