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コンビニと孤独

夜は急に孤独を感じる。
何となく独りでいるのが嫌になりコンビニへと向かった。
「いらっしゃいませ」
店員が私に言う。それを聞くだけで孤独な気持ちも少し和らぐ。
特に買いたいモノはなかったので適当にウロウロと歩き、お菓子売り場に辿り着いた。
そこには若いカップルがいて、2人でお菓子を選んでいた。
「これうまいよ。」
「本当?私食べた事ない〜」
「マジで美味いから、食べるべき。」
「えー、本当かな?」
「俺が美味しいって言ってるんだからうまいって。はい。」
と彼は言ってカゴにお菓子を入れた。
彼があまりにも嬉しそうな顔をしているので私もそのお菓子が気になり出し、彼らが去った後にこっそり私も手に取った。
たしかに美味しそうなお菓子だ。たまには自分にご褒美をあげるというのもありだな。
あ、でも私がそのお菓子を食べても美味しさを共有する相手が誰もいないと気づいた私はそっと元の場所に戻してしまった。また孤独を感じた夜だった。

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