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Shopifyを活用して、ゴルフ場を軸とした地域コミュニティの活性化を実現する。

この記事の概要

この度、Shopifyを活用して三重県の名門コースである
津カントリー倶楽部様のHP・ECサイト&アプリを制作しました。
この記事では、なぜShopifyでの開発に至った経緯とそれによって解決できる事について記載します。

津カントリー倶楽部様 トップページ

この記事は、こんな方々におすすめ

・会員やファンを既に持っていて、会員が喜ぶ仕組みを作りたいと考えてい
 るビジネスオーナー様
・地域コミュニティや地域経済の活性化に取り組んでる方々
・ECサイトとしてのShopify活用は知っているが、他の活用事例も知りたい
 と思っている構築者、構築提案者

ご質問があれば、コメントしていただけると嬉しいです。


Shopifyとは

この記事を読む前に、前提知識としてShopifyがどういったサービスなのかを簡単に書きます。
既にご存知の方は読み飛ばしていただければと思います。

Shopifyはクラウド基盤のECサイト構築サービスで、注文管理や会員登録、決済などの機能を持ちます。

オンライン、実店舗、ポップアップストア等、様々な販売チャネルで顧客と接点をもつ事で生まれるバラバラの顧客基盤を統合する事が得意な、マルチチャネルコマースプラットフォームです。

低コストで導入が可能で幅広い機能に対応しているため人気となり世界NO.1のシェアを誇り、TORAYAや「靴下屋」Tabioなど、COHINA、Mr.CHEESECAKEなど国内でも多くの企業が導入していて国内向けのECサイトのみならず、海外向け事業を展開する事例も多く見られます。

既存システムやSNSとの連携が容易に実装でき、これからオンラインでサービス提供を行いたい事業者は無視できないサービスです。


ゴルフ場でShopifyを活用しようと思った経緯

私が、ゴルフ場の現状課題をヒアリングしている際に、ゴルフ場の会員制というビジネスモデルと顧客基盤の統合が得意なShopifyが相性がいい事に気がついたことがきっかけで今回の制作に至りました。

まず、前提として、ゴルフ場は多くの会員(ファン)によって支えられています。
売上を確保するためには、ファンのリピート率新規紹介率を高めることが重要なのです。

また、周辺地域の方のレストランやカフェ利用を促進したり、広い敷地と建物を活用したイベントの実施をしたりと、ゴルフ利用とは異なるサービス提供も重要になってきます。

Shopifyは、顧客データを簡単に管理することができ、細かなセグメントごとに異なるアプローチ(イベント告知チケット販売)を行うことができるので、ゴルフ場のビジネスを加速させるのにはうってつけだったのです。

複数のゴルフ場オーナー様へのヒアリングから見えてきた課題

複数のゴルフ場オーナー様へヒアリングをすることで、下記の課題が浮き彫りになりました。

・顧客と接点を持てない
・顧客データの活用ができていない

実際、多くの会員様を抱えているゴルフ場ですが
イベントの告知やクーポン情報は紙やハガキとメール配信の3つのパターンで行なっており顧客接点が限られており、開封率も非常に低い状況でした。
現に、私もさまざまなゴルフ場に通い多くのクーポンやお知らせを受け取るのですがそもそも紙だと無くしてしまい、使おうと思った際に使えない状況に陥る事が多々あります。

さらに、過去に利用した顧客のデータ(紙ベースやゴルフ場基幹システム)はあるものの、顧客の年齢や住まい性別によるセグメンテーションが行えず、顧客フレンドリーな案内やサービスができてませんでした。

Shopifyの技術で解決するソリューション

弊社がShopifyの技術を応用することで、ゴルフ場のご担当者様にお届けできるソリューションは以下(一部)です。

顧客管理機能
shopifyにおける顧客管理とは「自社の顧客を様々な視点で管理できるようにすること」です。
自社の顧客を様々な視点で管理することでよりお客様のニーズにあったサービスを提供することができます。

オンライン決済・予約機能
アパレルや食料品以外のいわゆる形のある商品以外にも、ダウンロード商品やワークショップの動画、コンサルティング、イベントチケットなど無形商品も販売可能です

拡張機能による顧客接点の拡充
各種SNSや公式LINEとも連携可能、ありとあらゆる手段でお客様との接点を創造できます。

実際に活用した事例

津カントリー倶楽部様は、ゴルフツーリズムを通した地域コミュニティ活性化の一環で津市のサマーフェスティバルを開催されました。

県外からも多くのお客様が訪れたイベント


来場者にはオンライン申込フォームに情報を入力してもらい、チラシとShopifyの顧客管理機能及びメール一斉送信機能を併用して来場を促すことで、当日は約2,000名のお客様を集客しました。

津カントリー倶楽部様アプリ画面


また、Shopifyの顧客データと紐づけている津カントリー倶楽部公式アプリを来場者にダウンロードしてもらうことで、当日利用可能なチケットの前売り券を販売も実施。イベント当日までに売上を立てることに成功しました。

今後のさらなる活用を目指して

今後は、ゴルフイベントのチケット販売や会費の徴収
宿泊可能なビラの予約受付もサイトを通して行う予定です。

津カントリー倶楽部様は、ゴルフツーリズム(ゴルフを通した観光)を促進して県外や国外のお客さまが、地域経済を活性化させることを期待しています。
また、地域の方々にとっての憩いの場を提供できるように様々な企画を実施していくそうです。
そういった様々な取り組みを技術でサポートして参ります。

最後に


Shopifyはを利用することはあくまで手段であり、目標に向けた運用努力がなければ導入後の効果を得ることはありません。
その手段を通して何を実現したいのか、どんな顧客体験を提供したいのか、という点をShopify導入企業が真剣に考える必要があります。

私は、事業者から依頼を受けた業界の課題地域の課題を技術で解決できるよう、引き続きサービス開発を行なっていきます。

現状お困りのことがございましたら、記事を見た!と添えて
s.tabata@tsuzucle.com までお問合せください。



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