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大学のゼミの同期が、公認会計士の実務経験アルバイトで時給2800円だと知った時の話

4月になり大学の対面授業が再開され、久しぶりに大学に行ったら人。人。人。多すぎ…

自分は地方国立大学で会計系のゼミに入っているんだけど、10人くらいいるゼミ生のうち半分くらいが税理士/公認会計士志望。

4回生の今でも試験に向けて勉強している子もいれば、3回生の時に試験に合格して、今実務経験を積むために採用された会計事務所でアルバイトをしているという子もいる。

ゼミが終わったあと、いつものように雑談していたけど、そのアルバイトの時間給が2800円らしい。

2800円、、、、

いや、2800円か、、、、、

僕のバイト代の2倍以上である。

正直、その金額を聞いて心のざわつきを感じたので、その勢いのままこの文章を書いている。


年収換算するとだいたい550万

えー、今絶賛就活中の身からして、率直な感想を言います。いいですね?



あー、めっちゃうらやましいーーーーーー!!!!!!

僕もお金ほしいーーーーー!!!!!

時給2800円やべえーーーーーーーー!!!!!!

お金ほしいーーーー!!!!

金!!!!

かねーーー!!!!


はー、少しスッキリした。
ちなみに時給2800円というのは年収換算すると大凡550万円弱の金額。

大学生でそれだけの価値を生み出しているのがすげえよ…

休日が多いから実際はこれより少ないと思うけど

はたして僕がそれくらいの金額を稼げるようになるのに、社会人になったとして何年かかるのだろうか…

残業やら何やらで同じような年収になったとしても、同じ時給になるにはもっと時間がかかるだろう。
それが大学4年生の時点ですでに差がついているというわけである。

格差。


多大な労力と時間とお金を使って、の話

しかしながら、あくまでそれは結果をさらった表面上の話にすぎない。

実際、公認会計士の試験に受かるにはとーーーーっても大変である。

いや、マジで。ハチャメチャくちゃに大変。

公認会計士試験の勉強時間は、3,500時間が一つの目安です。 最短合格を狙う場合でも、最低2,500時間の勉強時間が必要となります。
受験期間の設定は1.5~2年が一般的で、2年間で考えると1日あたりの勉強時間は平均5時間です。

資格の学校TAC
公認会計士試験をズバリ解説!
公認会計士試験の勉強時間はどのくらい必要?

僕がアホみたいに部活やってるときも、
ボケーっとバイトしてるときも、
ベッドでゴロゴロしてYoutube見てるときも、
彼らはずっと勉強しているわけである。

しかも大学の授業を受けながら。1・2回生の頃なんて特に大変だろうに…

うちのゼミでは3年の時に試験を受けた子がほとんどだから、一日あたりの勉強時間はもうちょっと少ないかもしれない。けど、それでも一日何時間も勉強するのはかなり大変。

勉強し続けてちゃんと試験に合格できるレベルまで仕上げる、ということをやらないといけない。



あと、少し嫌な気持ちになるかもしれないけど、大学にいながらそれだけ勉強できる裕福さも必要な要素の一つだと思う。

税理士とか公認会計士を目指して資格試験を受ける人のほとんどは大手の予備校に行くと思うが、ざっくりこれが費用として100万~150万ほどかかってくる。

ぶっちゃけこれを一介の大学生が払うのはあまりにも無理がある。

さらに、生活費をどうするのかという問題。

僕は生活費を家賃からトイレットペーパーまで全て自分で稼ぐ必要があるので、どうしてもそれだけの時間をアルバイトに吸われてしまう。

そういったことをしなくても生活できる、勉強に集中できるだけの経済的余裕があるかどうかも相当重要なファクターだと思う。

一日は24時間しかないし、使える体力も限られるしね。


まとめると、その時給2800円は

多忙な大学1・2年生の時にサークルとかその他誘惑を断って、

年単位で毎日毎日勉強して、

勉強に集中しつつもちゃんと生活できるだけの裕福さがあって、

そこからさらにキッチリ試験に合格した上

「での」

2800円だよ、という話


お金は変動パラメーターの一つ

とはいえ、この嫉妬というか羨望の感情が全くなくなるかといえばそうでもない。やっぱりうらやましいし、純粋にすごいなと感じる。

でも、もう一つ考えないといけない点がある。

その仕事内容だ。


時給2800円はという情報はあくまで時給2800円という情報でしかない。

パパ活だったり風俗、キャバクラのような水商売ならそれ以上の時間給が発生することはザラだろう。でも、それらの仕事をやりたいと思う人は少数派である。あくまで「時間給が2800円」という情報でしかないのだ。

(もっとも、公認会計士や税理士なんて仕事内容としてはかなり社会的地位は高いと思うが)


確かに時給2800円という金額はかなり魅力的である。

でも、自分は公認会計士や税理士の仕事をそこまでしてやってみたいとはあんまり思わない。

年数とお金を無制限にかければ多分試験に合格するレベルまで到達することはできると思うけど

「金額的な面が一番惹かれる部分」

である時点で、自分にとってはあまり合わないしそこまで優先順位は高くないと思う。


「お金で幸せは買えないけど、幸せになることはできる」

良く言われることだが、あくまでお金は活用してこそ意味がある。お金があれば何かするにしても好きなものを選べる。時間を短縮できる。できることはとても多い。でも、お金はあくまでそれを使ってこそ真価が発揮される。

RPGやゲームでよくある、好きなものに割り振れる変動パラメーターの一つでしかない。ポケモンでいう努力値のようなものだ。
結局、その人本来の持ち味を伸ばしてこそ、強みを作ってこそ、本当の価値が生み出されると思う。


自分の優先順位を元に、できることをできるだけ

その公認会計士の卵である彼は、しっかりと努力した上で、それだけのステータスを手に入れたわけだし、今後さらに成長していくと思う。

でも、だからといって自分の価値が失われるわけでもないし減るわけでもない。なんなら、嫉妬とか負の感情に引っ張られるだけ無駄でしかない。

僕の人生にとってお金はもちろん大事だけど、それ以上に自分のやりたいことできるか、というのが一番大事。

毎日楽しく健康にくらしてやりたいことができる方がうれしい。それは仕事にとっても同じこと。
若いうちにお金を稼ぐだけ稼いでアーリーリタイアとかするよりも、自分のやりたいこと・好きなことでお金を稼げるだけの能力を手に入れたい。そうすれば年齢を重ねても、おじいちゃんになっても生きていけるしね。


だから、今の自分がやらなくちゃいけないのは、どうやったら自分の仕事・やりたいことが「時給2800円」の価値を生み出すことができるのか考えて、それに向けて努力すること。


自分の中での優先順位と折り合いをつけて、

できることをできるだけ。

毎日を楽しみつつ、やりたいことをやる、そのために努力していこう。


よし、明日も頑張ろう!



おまけ:力を手にした時に本質が問われるぞ

だいぶ先の話になりそうだけど、自分がそれだけの年収を得られるようになったとき、お金の無かった大学生の自分と同じように周りに接していますか?

良くも悪くも、人は力を手にしたときに変わってしまう。
相手より優位に立った時、その人の本質が問われる。

もちろん、あなたの時間は有限だし、厄介な人や会いたくない人とは合わなくていい。

でも、豊かになったとしても、貧しかった時の高潔さを忘れないようにね。

大学生から社会人になると、どうしてもお金や時間に関してはシビアになると思います。それは仕方ない。けど、相手に対する尊敬の気持ちだったり、お金がある=偉い、というわけではないということは覚えておいてね。

大学生のぼくより。
お金持ちになったら読んでね。



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