11月のセッションは「私たちの知らない世界」シリーズ第5弾!
最近メディアや身近なところでも聞くようになったボーダーやグレーゾーン。ことばは聞いたことがあるけれども結局のところよく知らない、分からない人も多いのではないでしょうか。
ゲストの特定非営利活動法人ミヤギユースセンター代表の土佐昭一郎さんから話題提供をしていただき、健常と障害という一見区別されたような言葉のその曖昧な部分を考え、話してみることで見えてくる間(あいだ)について参加者同士で意見交換をしました。
土佐さんは発達障がいの専門家ではありませんが、発達障がいと診断された子どもたちと多く接し、相談や指導の経験があります。
ミヤギユースセンターについて
ミヤギユースセンターは、不登校など問題を抱える生徒への情報提供や無料相談 (年間250~300件)、高校を中退させないための支援、不登校生の学校復帰のための学力支援などを行っています。
今までは高校中退や不登校の相談が多かったですが、最近は小学校低学年の児童の相談が増えています。
「健常と障害」とありますが、私自身、メガネがあれば健常者、メガネがないとほとんど見えないため障がいがあると考えると、健常と障害の境目はどこにあるのだろうと思います。
個別指導による「学習とこころ」のサポート行いながら進学や就職で悩む若者の自立支援を実践。『特性を活かし得意を伸ばす、社会適応能力を育て、生き抜く力を培う』を教育目標に、生徒の自主性や自立を育む指導を行っています。
ミヤギユースセンターを利用する子どもたちは、大勢の人の中にいることが苦手だったり、生活リズムが不規則だったり、個性に寄り添った指導を必要とすることが多くあります。
子どもたちの持っている特性を生かして、いかにいい学びにつなげるかを意識しながら支援しています。
みなさん進級や進学、就職など多種多様な進路を歩んでいます。
特性・個性を理解することが大切
例えば、電車に乗っているとき、そわそわしてしまうな子どもには、そわそわしそうになったらキャンディーや飲み物などを口に含んで落ち着きを取り戻すように伝えています。
忘れ物が気になって何度も確認をしてしまう子どもには、携帯電話で写真を撮って、確認するよう促しています。これは習慣であり、自分にとって何が心配かをきちんと解決してあげれば済むことが多いです。
コミュニケーションがうまく取れない、集団生活などが難しい子が大学や専門学校などに行くと自分で時間割を選べたり、隣に座る学生が毎回違ったり、自分の好きなことだけ勉強できる環境に身を置くことで学校生活が楽しくなる傾向があります。
個性を理解することも大切です。
強いところを伸ばし、強いところを上手く使いながら弱いところを少し補充してあげるような思考を持てば、当事者も支援者もストレスがかからず良い関係が築けるのではないかと思います。
参加者のみなさんからの質問
土佐さんの話を聞いて、参加者同士少人数のグループで話をしました。
さいごにグループで出た話題を共有する時間もありましたのでいくつか紹介します。
12月は久々にテーマを設けず、情報交換会を開催します。
仙台・宮城で活動している皆様の近況や課題感、他都市の注目すべき活動の情報など、なんでもお聞かせください。
日 時:12月21日(木)19:00~20:30
会 場:仙台市市民活動サポートセンター6階セミナーホール、オンライン(Zoom)にて開催
対 象:仙台・宮城で活動している方、興味のある方、どなたでも参加できます。みなさん情報交換に参加いただきます。
参加費:無料
申 込:申込フォームから申込お願いします
2023/12/21セッション申込フォーム (google.com)
みなさまのご参加お待ちしております!