
サービスは独り言、ホスピタリティは対話|Ci Siamo の事例紹介
多様化する消費者ニーズに応えて世界に通用する食体験を届けるためには、主体的な選択のための情報提供、コンテクストとしての食体験の提供、持続可能な食に向けた取り組みの実践の3つのステップが必要です。
本記事では、コンテクストとしての食体験を提供するレストランの事例として、米国ニューヨークにあるイタリアンレストラン Ci Siamo のホスピタリティを紹介します。
1. Ci Siamo とは
Ci Siamo は、ミシュラン三ツ星レストランのイレブン・マディソン・パークから、ハンバーガーチェーンのシェイク・シャックまで、幅広く飲食業を手がける Union Square Hospitality Group 創設者兼会長のダニー・マイヤーによる最新のレストランです。
ニューヨークのマンハッタンのなかでも再開発が進み注目を集めるハドソンヤードの商業施設 Manhattan West 内に2019年にオープンしました。
店名の Ci Siamo は「着いたぞー」(We've finally arrived)という意味で、長かった一週間の仕事終わりに乾杯するひとときや、新たな目的地に到達したときの快感、親しみのある笑顔がもたらす安堵感などのイメージが込められています。
同店のエグゼクティブシェフには、フレッシュパスタの名手として知られるヒラリー・スターリングが就任。季節の食材を使った薪火料理と自家製パスタなどのシンプルな料理と、心地のよいホスピタリティを提供し、開店以来人気を博しています。
2022年9月に訪問してきましたので、体験談を交えながら同店のホスピタリティを紹介します。
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