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支援型NFT第6回『ミャンマーアートを再び仮想通貨で購入したことは革命的!?』

ミャンマーのアート作品をビットコインを購入することができた。その際に、作品の所有者だったBさんに、他にもミャンマーのアーティストで良い作品があれば購入したいとお願いしていた。

しばらくすると、アーティストCさんが描いたカラフルでエキゾチックな一枚の作品を勧めてくれた。
"Ladies of Kayan"と名付けられたこの作品は、ミャンマーの少数民族カヤン族の女性が描かれている。カヤン族とは、首長族として有名な民族だ。キュビズムの影響を受けたようなタッチで、なぜか奥の人の顔が手前より前にくる不思議なこの作品が気に入った。

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私はアーティストCさんは面識はないが、今回Facebookでつながることはできた。ただ、英語ができないらしく、BさんCさんとのグループ内で英語に翻訳してもらいながらやりとりを進める。

今回、この作品の提示額は$300。購入額の50%をCRPHに寄付するという。

CRPHとは、2021年ミャンマークーデターでミャンマー連邦共和国の国権を掌握したミャンマー国軍が設立した国家行政評議会に対抗して、ミャンマー連邦議会の議員有志が2021年2月5日に組織したミャンマーの臨時政府。

私はCRPHという名前も今回このやり取りで知ることができた。アート作品を購入したその売り上げから、ミャンマーの市民が支持する臨時政府へ寄付をするという流れは、とても美しいのではないかと思う。

今回もビットコイン払いという、価格変動が激しい支払い方なので少し多めに支払わせてもらった。仮想通貨というと、投機目的ばかりの話題が目立つ。正直、NFTアートも同様だ。

個人的には投機目的の仮想通貨にはあまり興味が持てない。それよりは、ブロックチェーンと通貨の部分。だから今回、ビットコインがお金として使えたということに面白みを感じている。それも一回ではなく、二回目も支払うことができ、実物は手元にはまだ届いていないが、所有権だけは理論的には自分もモノになったことが面白くて仕方がない。

それもクーデターが起きて、お金の流通が止まってしまいそうな国とのやり取りで、こんなことができたということは革命的なことではないだろうか?

ミャンマー市民は今の軍事政府を認めていない。ということは、理論的には今辛うじて流通しているミャンマーの通貨チャット(Kyat)を信用していないということではないだろうか?

今後市民が支持する政府が別の通貨を発行し、それがもし仮想通貨のような仕組みを使ったら国家はどうなってしまうのだろう?

このことは、今回のミャンマーでもし起きなかったとしても、今後テクノロジーやブロックチェーンの発展と共に、革命的に世界のどこかで起こるかもしれない。私は現代芸術家として、そういう部分に今回のアートのやり取りや、今後のNFTアートに進化に期待している。

とはいえミャンマーが落ち着いて、アーティストCさんと直接お会いして、作品を直で見る日が一日でも早くくることを願うばかりだ。

#ミャンマー   #NFTアート  #triarts  #仮想通貨  #革命

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