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ワンクリックを考えるとき。コロナでECショッピングとCO2排出が増えている


アマゾン、たった2日で過去最高 1100万個売上!

先月、6月21日と22日の2日間、Amazon Prime dayというビックセールがありました。リモートワーク用にと、私もデュアルモニターとアームとケーブルを購入しました。Amazonがこの2日間のセールで販売した売上を調べて驚く、1100万個も!?。送料無料と便利さで成長しつづけるECショッピング、同時に、ECはCO2や包装ゴミを排出することで地球にも打撃を与えています。あまり注目されていない、ECのCO2排出問題、〝Big Issue”を深堀っていきます。

世界中で"ワンクリック"が急増している

コロナになって、どのくらいECのネットショッピングしましたか?巣ごもり期間、部屋から出かけずに、すぐに配達される便利さ。本・雑誌、家電、家具、衣服、雑貨、コスメ、ペット商品、産直、フードロスにならないよう応援購入、ふるさと納税の返礼品、クラウドファンディングのリターンなど、幅広いオンラインショッピングできます。

オンラインショッピング、EC化率は、中国は3割、米国は2割弱、日本はBtoCの物販の場合6%(日本のECの統計データは経済産業省がまとめています)、コロナによって世界中、各国で増え続けています。

経済産業省によると、日本のBtoC-ECの市場規模は19兆円、私達に馴染みのある物販ECは10兆円。Amazon、楽天、ビックカメラ、ZOZOTOWNなどの大手ECモールだけでなく、Shopify、Base、StoresなどECプラットフォーマーのおかげて小売店、中小規模の小売店、農家などでも手軽に始められるなサービス環境が促進しています。

世界でも日本でも、Withコロナの巣ごもり需要と、DX化・5Gとが追い風になって成長し続けています。

「チリも積もれば山となる」CO2も

自分のワンクリックについて、まあ普通は想像はしないものです。Amazonプライムデーで1100万個、つまり日本国民の1割がワンクリックで、物流・宅配を動かした、といえば少しはその環境インパクトの規模感がつかめるでしょうか。

国土の広い中国や米国の場合、消費者がボタンをクリックするだけで商品が飛行機、鉄道、トラックを使って何千キロも離れた玄関先まで届く。米国では物流・輸送部門がGHG(温室効果ガス/グリーンハウスガス)が急増は見過ごせない量に増大しています。

データは少し古い2年前ですが、全米の一日のECに伴う物流のCO2排出量は5.5万トンという試算があります。そもそも、「CO2ってどうやって測るの?」「5.5万トンって実感がわかない!」・・・でしょうね。マニアックすぎて日常生活の感覚で分かりにくい。分かりにくさの話は、次回以降にあらめて解説したいと思います。まあ、ドライアイスの重さです。

世界はEC・オンラインショッピングのCO2排出問題を注視し始めた

話がそれたので「全米の1日分のCO2排出量分」の話題に戻します。EC物販企業のEsty、1社がカーボンオフセットしたというのがWebニュースになりました。2019年2月のことです。現在、Estyは、自社の98%のCO2排出量、ほぼ大半がECショッピングの宅配物流のCO排出量を占めている、として自社の責任でEC事業も会社も丸ごと「カーボンニュートラル対策する」と宣言し、実践しています。あっぱれですね。

巨人のAmazonも2021年になって世界に向けてカーボンニュートラル投資すると宣言をしました。

次回、世界の動向を深堀

こういうところは米国、欧米は行動が早いですね。日本は、残念ながら、排出量のデータもみたことがないし、話題にするECがいない状態です。次回、もう少し世界の動きを深堀してみたいと思います。

オリンピック開会式の日。タイミングとしてよいかもしれない、気負わず、Short & Short、ぼちぼちシリーズ投稿していこうと思います。

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