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2024/7/10 EURO準決勝 スペインvsフランス 試合巧者なスペインについて

今朝行われた表題の試合について。

試合内容

まずは両チームのスタメン

スペインは出場停止のル・ノルマンに代えてナチョ
カルバハルに代えてナバスを投入。

フランスとしてはこのディフェンス陣を崩したいところであるが、スペインがどう守るかが見ものである。
そんな中で先制をしたのはフランス。
左サイドのエンバぺのクロスにコロ・ムアニが合わせて先制。

エンバぺのクロスが良かったことと相手の背後をつけたコロ・ムアニの良さが出たゴールであった。
スペインとしては左サイドのエンバぺをどうやって止めるのかが肝となってくるように感じた。
しかしスペインはナバスともう1枚でエンバぺを監視することが徹底できていたように思う。

フランスは先制後ラインを敷いてブロックを作り、スペインの攻撃を守る形を取っていたが、1人の役者によって完全にゲームの主導権を持っていかれてしまう。
ヤマルのえぐすぎるコントロールショットが決まってしまった。

EURO史上最年少ゴールであり、それをこの準決勝、劣勢の展開で決めてしまう決定力、精神力、その前のボディフェイントなどのテクニック。
まだ16歳でここまで完成されているとなると正直この先5年後、10年後は本当にどうなってしまうのだろうか。

そしてスペインは立て続けに得点を奪う。
ペドリに代わって出場するダニ・オルモがエリア内での繊細なタッチからシュートを決めて逆転。2-1
オウンゴールと公表されたが、途中で修正が入りオルモのゴールになる。
この選手が控え選手ってスペインの中盤えぐすぎないか?
オルモこそライプツィヒからのステップアップ移籍は十二分にありえるのではないか?

フランスは失点後得点を奪うしかない状況で前からプレスをかけたり、高い位置でのプレーを目指しているように見える。

後半に入り、フランスは選手交代によって巻き返しを図り始める。
61分
ラビオ → カマヴィンガ
カンテ → グリーズマン
コロ・ムアニ → バルコラ
エンバぺをトップの位置に変更。
79分にはデンベレ→ジルーを投入し、4トップのような形に。

スペイン代表は、
60分にナバス → ビビアン
76分に、
モラタ → オヤルサバル
オルモ → メリーノ
を交代。
モラタは守備での貢献と前線でつぶれ役として機能していた。
この大会を通して得点以外での働きが目立ったといえる。

フランスは選手交代をして、攻勢をかけるものの、
個でどうにかしようというのは見えるもののチームとして崩すような形にはなっておらず、あまり効果的とは言えなかった。

スペインは守備では落ち着いて冷静に対処し、そこまで決定的なシーンはなかった。

結果としてこのまま2-1でスペインが勝利し、決勝へ駒を進める形に。
正にこの記事にあるようにスペインが冷静な試合運びを見せたと思う。

最後に乱入者への対応にあたったチームスタッフの足がかかり、足を引きずるようなシーンが見えたモラタが少し心配である。

決勝への展望

明日明朝に行われるイングランド×オランダの勝者と闘うことになるが、正直なところ今のスペインを攻略できるする方が難しい。
イングランド、オランダと比べてもスペインの方が安定した戦いをしているし、組織としてやるべきことや役割が明確になっている。

スペインはここまでの戦いを継続して、対応していけば優勝に大きく近づくことができるだろう。
モラタが予定通り出場すればになるが、ル・ノルマン、カルバハルも戻ってくるスペインに穴は見当たらない。

そのためにもまずスペインは高い位置でのボール奪取を徹底し、先制点を奪うことができれば有利に試合を進めることができるだろう。

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