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錨を上げよ③、④ 百田尚樹

百田尚樹さんの『錨を上げよ』シリーズ全4巻。
ようやく読み終えました。

このnoteでは、3巻、4巻を取り上げたいと思います。

3巻は成人した主人公の日々が語られています。
仕事を転々とする中で辿り着いたのは北海道の根室市。
そこでウニの密漁の仕事に出会います。

高値で売買されるウニがたくさん取れる漁場はソ連の海域。
当時の価値で大卒給料が15万円程度の世界で、
主人公は1回の漁で100万円近くを荒稼ぎします。
使用する船も自費で改良し、追ってくるソ連の国境警備隊や、日本の海上保安庁から逃げまくります。
同時に女ネタも疾走します。
いわゆるトルコ嬢と呼ばれる女性にのめり込んだり、喫茶店の店員さんにのめり込んだりと大嵐の状態へ。
そしてヤクザに密漁を妨害されたり散々な目にあいます。
こうしたスリル溢れる日々が多い分、この3巻が一番面白いと思いましたが、それも続く4巻への布石となります。

これ以上書くとネタバレになるので控えますが、
凄く評価の分かれる作品かと思います。
百田尚樹さんのことを全然知らない人が読むと刺激が強すぎるので、あまりおすすめできません。
「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」等のメジャーな小説から読み始めた方がいいですよ。

むしろ、百田尚樹さんの本をこれまで何冊も読んできた、ツイッター等のSNSでの百田さんの振る舞いを知っている(?)、そういった方に是非読んでいただけたらなと思います。
(本人も読者を選ぶ小説だと述べています)

4巻目でやっと話の辻褄があってきます。
長い長い小説ですが、文章は非常に読みやすいので、どんどん読み進めることができるでしょう。

映像化されないかなぁ~

以上です。

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