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たくましく生きる


はじめに


今回は、「#挑戦している君へ」というテーマに従ってお届けします→


「挑戦」とは、「挑む」とは?


「挑戦」とは、また、「挑む」とは、一体どのようなことを言うのでしょうか?

まずは、漢字の成り立ちを見るところから、自分なりの考えをまとめていきたいと思います。


「挑」の"手偏(て・へん)"が示すように、手で何かをするということ、"旁(つくり)"の「兆」にしても、「吉兆」の「兆」であるからして、字義通りには「挑む」こととはすなわち、「良い兆し」をこの手につかもうとする試みのことだと言えそうです。

また、「挑」の"手偏"を"足偏"にしてみると「跳」となるわけで、今あるものを持ちながら、それでまた果敢に"挑んで"いく、それはある意味で、自分自身の"向こう側"に跳躍していくようなことが言えるかもしれません。

スポーツで言えば、まだ見ぬ記録とか、まだ見ぬ強豪とか、今の自分自身を越えたところにあるものを追いかけるようなことではないでしょうか。

身近な生活においても、仕事の達成具合とか、利益の追求とか、自分の身の丈を知りながら、それでも何かしらあるであろう"もっと"を求めてしまうのは、どうしても抑えられない衝動のように考えられそうです。


それも、決して今あるものの不足を嘆くわけでもなく、シンプルに"より良くあるように"と願う気持ち、それでもって、どうにも追いかけてしまう気持ちが表出してくることによって、多くの人を「挑戦」に駆り立てていくのでしょう。

まだ見ぬ景色を見たい、そうやって成長していくから、人としてもより磨かれていくのだろうし、より鍛え抜かれていくのだろうと思います。

人によっては、「前に進む」のか、「上を目指す」のか、あるいは「深めていく」とか「究めていく」のか、その目指すものによる感覚の差異はあるでしょうが、いずれにおいても、今いる地平からの移動のことを言うようなことが見て取れます。


逆を考えてみると、単に現状に満足しているとか、現状に甘んじているだけでは、向かい風も、追い風も、何の風も吹いていない「凪」の状態にあるだけなのかもしれません。

前にも後ろにも進んでいなければ、当然何も変化せず、むしろ緩やかな停滞でしかないのでしょう。

一見すると優雅に見える白鳥が、水面下でいつも足をバタつかせているように、どこか"あがく"ということが大切であるように思います。


"ミスターデンジャー"松永光弘


現・ステーキハウス『ミスターデンジャー』店長/元・プロレスラー


1966年3月24日、愛知県出身。

高校時代に相撲でインターハイ出場、空手で士道館杯・全日本3位。

空手の誠心会館所属としてFMW旗揚げに参戦、1989年10月6日の旗揚げ戦にてデビュー。同年12月、日本初の「有刺鉄線デスマッチ」を行う。

1992年2月9日、当時参戦していたW★INGの後楽園ホール大会にて、フロアにいる対戦相手めがけて、2階バルコニーからのダイブを敢行。

この決死のダイブをキッカケに"ミスター・デンジャー"の愛称で呼ばれ、その異名をほしいままにする。

その後は、FMW、大日本プロレス、ZERO1-MAXなどの団体で活躍、さまざまなデスマッチ形式の試合を行う。

1997年、ステーキハウス『ミスターデンジャー 立花本店』オープン。

2009年12月23日、引退。


以前であれば、"ミスターデンジャー"こと松永光弘さんの動向を見聞きすると、個人的には、1990年代のリングで活躍していた印象が強いもので、このステーキ店についても、「プロレスラーがやっている飲食店のひとつ」くらいにしか思っていませんでした。

しかし、自分自身が年齢を重ねたり、いくらか飲食店での経験をしたりしていくうちに、また、今年のようなことがあると、余計にその偉大さを感じるようになりました。


<関連記事①>

【連載】Mr.デンジャーは、今日も厨房でステーキを焼く①:プロレスとデスマッチと魂のステーキ

【連載】Mr.デンジャーは、今日も厨房でステーキを焼く②:プロレスもステーキも本気。それがMr.デンジャーのプライド

【連載】Mr.デンジャーは、今日も厨房でステーキを焼く③:終わりなきMr.デンジャーの旅


ステーキハウスでの激闘


今年2020年は、新型コロナウィルス禍によって全世界的に脅威にさらされ、今もその渦中にありますが、その春先に書かれたものが、早くも夏には書籍として刊行されています。

それが、これから取り上げる「#挑戦している君へ」のテーマに添った内容になりますが、単に今年のことに限った話ではなく、これまでの、生半可な挑戦どころではない「挑戦しまくりの連続」に驚かされるばかりです。

これをひとつの機会として、ぜひとも手に取って読んでいただきたく思います。


『オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実』"ミスター・デンジャー"松永光弘/ワニブックス


松永さんがステーキ店を経営して、今はもう24年目に突入しているわけですが、途中にはいわゆる「狂牛病(牛海綿状脳症:うしかいめんじょうのうしょう、Bovine Spongiform Encephalopathy:BSE)」による大打撃も受けています。

それでも、驚異的な忍耐強さやあらゆる創意工夫で、長年にわたって、数多くの困難を乗り越えてきています。


その中で、特に印象に残った一節がこちら↓

ここで私はもう考え方を切り替えた。かつての2倍となった牛肉の値段を「これが当たり前のこと」として受け止めることにしたのだ。あくまでも狂牛病前は「牛肉バブル」であって、たまたま安く仕入れることができただけで、いま、正常な価格になったと「思いこむ」ことにした(同書、p.90)


どちらかというと人は、悩んだり失敗したりしたことよりも、上手くコトが進んだことや、成功したことの記憶や印象を強烈に残してしまいがちです。

また、そもそもそういう"良い状態"というのも、いろいろな条件がかみ合って成り立つもので、元よりそれほど長く続かない、ある種の"まぐれ"でしかない特徴を持っているような気もします。

山があれば谷があるように、また、朝があれば夜があるように、良くて半々、場合によっては苦しい時間の真っ只中にいることの方が多いのかもしれません。

そこで、そのような困難に対峙している時がいつもの通りで、良い状態は時々訪れる"ご褒美"くらいにとらえておくと、普段から油断や慢心を覚える隙が生じないように思います。


そして、今までのことが立ち行かなくなった時、それは自分を取り巻く状況や環境が悪くなったというより、自分自身が大きく変わって、成長を遂げていくタイミングなのかもしれません。

自動車でいうところのギアを何段階も上げるとか、あるいは、馬車から新幹線に乗り換えるような、手段自体をも"臨機応変に"変えていくことが必要なのではないでしょうか。

いくら自分自身の"スタイル"を持っているからといって、それが時代の流れに合わないようであれば、何かしらのモード・チェンジをしていかないと、即座に振り落とされてしまうことを意味します。


ミスターデンジャー 立花本店 【店舗情報】


〒131-0043 東京都墨田区立花3-2-12 田中ビル1F

TEL:03-3614-8929

東武亀戸線・東あずま駅より200m、徒歩約3分の距離

定休日は毎週水曜日、また、店休日、営業時間についての詳細はホームページを参照のこと→


<関連記事②>

デスマッチよりも危険なこの業界で生き残れ!-第1回-:コロナ禍も乗り越えた元プロレスラー・松永光弘がいま「経営本」を出す理由

デスマッチよりも危険なこの業界で生き残れ!-第2回-:「もうすぐリングで死にます」プロレスを引退するきっかけとなった警告

デスマッチよりも危険なこの業界で生き残れ!-第3回-:ミスター・デンジャーはこれからもステーキを焼き続ける!


おわりに


どれほどのピンチに見舞われたとしても、プロレスの試合で3カウントを取られまいと思って、肩を上げてフォールを返すように(キックアウト)、まだまだ敗北を喫するわけにはいかない!

とにかく、考える力、行動する力、耐える力など、そういうものを総称しての"挑戦する力"、"挑む力"を、いつの時も持ち合わせているようにしていきたいものです。

内容は種々あれども、「挑戦」とか「挑む」ことは、いつ何時、誰に取っても直面していることのようにも思うからです。

ぜひとも、私たちのひとりひとり、より良い未来、明るい未来を迎えに行きましょう!


内容に少し関連して、こちらの記事もどうぞご覧ください→


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#挑戦している君へ #コンテスト #ステーキハウス #ミスターデンジャー #松永光弘