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「あたりまえ」を慈しむ

音楽配信サービスの「おすすめ」に、どういうきっかけか、この曲が流れてきました。
(最近パートナーと「90年代洋楽タイトル当てクイズ」にはまっていたせいなのは明らか)

https://www.youtube.com/watch?v=xmLv8rfunPo

When it’s over, that’s the time I fall in love again.
終わりを迎える時 それは僕が再び恋に落ちる時

Sugar Ray (2001)- When It's Over
Atlantic・Lava

別れて初めて恋人の大切さに気づく、といった内容。

ちょっと切ない感じで結構好きな曲ではありますが、最初に聴いた時は、勝手に歌われる側の立場に立ってちょっとイラッとしたのを覚えています。

いやいや終わる前にちゃんと気づいとけよ、今さらなんだよ、こっちはずっと大切にしてきたんだよ、的な。

でもこれ、恋愛だけじゃないですね。
あたりまえにその存在を享受しているものって、図らずもぞんざいに扱ってしまっていることが結構あります。

家族、友人、パートナー、健康、経済状態、あらゆる種類の権利、etc…。
身近で大切な、自分にとって欠かせない存在であればあるほど、「あたりまえ度」が高くなり、あたりまえであるが故に扱いが雑になる。
結果、本当に大切なものを壊してしまうことにも。

年と経験を重ねるにつれ、「あたりまえ」がどんなに奇跡的なことか、実感としてわかるようになってきました。
決して絶対的な存在ではないことも、これまでの失敗や傷を通して学んできました。

今自分の元にある「あたりまえ」にちゃんと向き合い大事にできる人でありたいなと、意外なところから、昔懐かしい曲が思わせてくれました。

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