会話

【 リチャード・ドーキンスを思い出した、運転手さんとの会話 】

先日、MOV(モブ)を初めて使いました。

MOVとは、
次世代タクシー配車アプリです。

たくさんのタクシー会社から、
自分がいる場所に一番近くにいるタクシーが
スピーディに配車されるサービスを提供してくれる。

登録や使い方も、ものすごく簡単で、
アプリ導入時にクレジット登録をするので、
タクシー料金支払いもクレジットで自動的完了、
目的時到着時は社内での支払いがありません。

とにかく、
ものすごく便利です。

タクシーの運転手さんは50代後半の男性、
清潔感があってとても感じの良い方でした。

目的地までの道のり約20分間、
運転手さんとずっと会話をしていました。
今回のMOVアプリのことや、お互いの家族のことなどなど。

運転手さんは
「こうやってお客さんと色々な話ができるのも、
運転手をしている楽しみの一つなんですよ」
と楽しそうに言っていました。

そんな会話の中で、
「自動運転」の話題になりました。

自動運転の話の最後に
「自動運転が進化していくと、
俺たち仕事がなくなっちゃうかもしれないな〜(笑)」
と冗談交じりで笑いながら話してくれた運転手さんの

”暗いに笑顔”に一瞬口がとまってしまいました。


自動運転 = 走る人工知能

百年に一度の移動革命が到来しているとも言われている、
自動車の「自動運転」

タクシー

日本では、
交通事故の削減、交通渋滞の緩和、物流の効率化、高齢者の移動支援などを
2030年までに実現し、世界一安全で円滑な道路交通社会を構築することを目指し、
3つの目標を設定しています。
1,自家用自動車
 高速道路での自動運転(2020年)
 高速道路での高度な自動運転(2025年)
2,物流サービス
 高速道路でのトラック後続車有人隊列走行(2021年)
 高速道路でのトラック後続車無人隊列走行(2022年)
3,移動サービス
 限定地域の無人自動運転移動サービス(2020年)
 全国100箇所以上で展開(2030年)
と掲げられています。

今回のタクシー運転手さんはこの無人のことを気にしていましたし、
考えてみると本当に色々な場所で無人サービスが多くなってきていることを思いました。

お店に入ると「ペッパー君」が受付案内をしてくれる。
席に座ると「タッチパネル」で注文をして、
品物は「回転式コンベア」が席まで運んできてくれる。

入店してから、食べ終わるまで一切人と「会話」をしない。
最後のお支払いの時にレジで人と会うという流れ。

この最後のレジでさえ、無人で自動化されれば、
一切お店の人に会わずに、会話せずに全てが完了してしまう。

そう、
一切、「人間」と接しないのです。

こんなことを考えていた時、
ふっと「リチャード・ドーキンス」を思い出した。

”すべての生物は、遺伝子を運ぶための生存機会だ”

利己的な遺伝子という本の
【 第1章 人はなぜいるのか 】で、
こんな風に締めくくっているのです。

「私たちはまず、生命そのものの真の起源から始めなければならない」と。

佐倉統教授の言葉
”温かくて親しみやすい生物の世界は、
ドライでクールなデジタル情報の世界に変換された”


今回、
タクシー運転手さんとの会話から始まり、
デジダル情報に変換された世の中のことまでを考えさせられた一連の流れ。

こんなことを会話を通じて伝えていきたいと感じました。

「便利」「効率化」「無人」「自動」
自動運転のみならず、
色々な場面において自動化が進む世の中。

今、
移動の分野だけではなく、百年に一度の革命が到来しています。

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