中屋諒32歳、「老い」と向き合う
3月27日
色々とあくせく過ごしている間に32歳になりました。
何者かになりたくて何者にもなれなかった20代を経て、30代、40代と僕の時間は進んでいきます。
お察しの通り、今回のタイトルは写真にある落合陽一氏の本に影響を受けています。とにかく何でも触って口に入れたがる娘の手も写真に収まっています。
この写真は僕の近況の全てを表しています。
この手を守り続けることができるのか。
老いていく自分の時間の中で何が残せるのか。
この不安感こそが僕のエネルギー源です。
今までの人生、”なまっちょろい生き方をしてきた”という自覚があるので、この圧倒的な責任感は容赦なく僕のお尻を叩いてくれます。
さらにタイミング良く、クリニックの事務長という身に余るポジションに就けたことで責任感はマシマシです。
7年目を迎えた草野球チームSoaiの運営も同じで、子どもが生まれてから毎週参加が出来なくなった分、キャプテンを中心に他のメンバー達のおかげで毎週活動を継続出来ています。
メンバーは総勢30人になりました。
家族も仕事も趣味も、歳を重ねるごとに責任感が増してきています。
何度も言いますが、こういった責任感がないと僕はアホになってしまいます。
でも正義感だけでやっていけるほど社会は甘くありませんので、今は全てにおいて勉強中です。学生時代のツケが回ってきています。集中力が欲しいです。
もう少し事務長としての近況をお話しすると、最も意欲的に取り組んでいるのが
・医療DX
・在宅医療
この2点です。
ニュースでも取り上げられているように、マイナ保険証や電子処方箋など色々なことがオンラインで完結できるようになってきています。
このように医療の世界にデジタルを取り入れようという動きを医療DXと呼ぶのですが、今でも紙が根強い医療業界はデジタルの導入が非常に遅れているということが現状としてあります。
実際に現場で働いているとデジタルで解決できることがたくさんありそうです。
他院への紹介状や予約など、今は電話やFAXでやり取りするのがスタンダードな手続きなのですが、めちゃ時間がかかることも少なくありません。
個人情報の問題がクリアできればオンラインで情報共有できるので、スムーズに適切な病院に案内することが可能になります。
まさに今は移行期なので、新しいシステムを前向きに受け入れて良いものにしていきたいです。
もう一つの在宅医療の世界は非常に勉強になります。
基本的には外来メインのクリニックなので在宅は数件ほどなのですが、最近は院長と同行して現場を勉強しています。
今までセラピストとして整形外科やデイサービスで働いていましたが、在宅は全く違う景色です。
会社にとって大事なものは「ヒト・モノ・カネ」とよく言いますが、個人の人生でも同じことが言えるのかもしれません。
「ヒト・モノ・カネ」、全ての要素が痛々しいほど密接に関わってきます。
医療・介護に関わるスタッフ、家族、自宅の環境、医療費などのお金。
在宅の現場には日本人として「老いること」「終えること」の現状と課題があります。
そして家に帰れば、「生まれて成長していくこと」「子育てすること」の楽しさとハードさを娘と奥さんが教えてくれます。
という感じの日々が最新の僕情報です。
通勤の車の中で「粋で優しいバカでいろ」という歌詞が印象的な桑田佳祐の歌を噛み締めて、僕も皆さんと同じ時間を何とか過ごしてる感じです。
それではまた。