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同じことばかりをずっと考えているから、吐き出す

崇高なわたしの人生は、一本の映画によって変えられてしまうようなものだった。
人に影響されやすすぎるから、もうもはや、この世のいかなる芸術にも文学にも触れない方がいいのかもしれない。偉大な亡人たちが残した数々の宝が、わたしという一人の少女の人生をある意味で狂わせたことを、彼らは忘れてはいけない。

伝えたいことがたくさんあるのに、まだ語彙が拙くて上手く文章にできない。
でも何か書きたいので適当に丁寧に、書く。

わたしはそうそう傷つかないけれど、自分の憧れを貶されることだけにはやけにデリケートで、そんな訳のわからないプライドに悩まされながら、その自尊心の高さを少し誇りに思っていたりもする。
わたしのことが嫌いなやつはわたしを、不細工だとでも、スタイル悪いとでも言って貶してほしい。それでわたしの夢が傷つかないのなら願ったり叶ったりだ。それにわたしは超かわいい。


勤務2日目を終えて6時間後にミスに気づく時の最悪な気持ち。申し訳ない気持ちでいっぱい。他の新人の人の悪口を聞いた新人。それわたしなんだけど、わたしも言われとるっちゅーことでええか?どうぞご勝手に。クスッと笑ってあくびをする。意味はない。最近寝不足なだけだ。

自動車学校の仮免満点合格。やっぱ頭いい。
外の世界を運転するときの気持ちはどうか。すごく怖い。勤務2日目でほぼ無知のまま一人で作業してた時と大体一緒くらい怖い。前職に本当に助けられた。案内系の接客にはまあまあ慣れている。

「アルバイト辞めるんですよ。変えるって言った方がいいかも。進学は学校嫌いなので考えてないです。服は好きですよ。あと、映画撮ってて。」
そんなことを先生と話しながら確か、もう慣れきった自動車学校内のコースを超低速度で走った。その先生は人と話すのが好きなようで、運転に集中するあまり、やや素っ気ない話し方になってしまっていたわたしとも仲良くしてくれた。優しくて大人だ。そんな人間になりたいと、願って生まれたはずなのに

バイトの休憩時間、無印良品で聞いたことのない名前のお茶を買った。カタカナで表記してある。オシャレなお茶だ。
一口目の味はよくわからなかった。泡のような味だった。
二口目はお茶の味がしたけれど、よくわからなかった。
味を確かめながら飲むお茶って美味しくないので、何も考えながらぐびぐび飲んだ。

小山田壮平さんのことが好きすぎて夢に出てきた話はしたことがないと思う。彼がなんか弾き語り来店イベントかなんかの前にギター持ってCDショップに現れたんですよ。お客さんはわたしともう一人ツレがいた。(けれどぼんやりしていて覚えてない)わたしは嬉しすぎて嬉しすぎて、夢じゃないですよね、と確認したんだ。でそのとき、確実に夢じゃないよ的な流れになった、なったのに。だんだんおかしくなってきて、歪んできて、壮平さんの少し冷たい手の感触も、サインを快く書いてくれる優しい笑顔も覚えているのに、やっぱり夢だから歪んできてしまった。
最低な夢だ。勤務2日目のミスを6時間後に思い出すのとほぼ同じくらい、最低最悪。
あんなの壮平さんじゃない。

必要のなくなったダイヤ改正の車内放送を聴きながら、自動車学校までの束の間の間、都心部へ向かう。
すっかり打ち慣れたバイト先の社員へのメール。いや、まだ不安。度々敬語を調べながら、失礼のない完成形を作り上げた。偽りの塊のそれは、わたしが大人になった証だった。
地元の駅でやけに必死そうに電話をするサラリーマンがいた。聞き覚えのある声に、見覚えのある挙動。なんだ、去年まで一緒に働いていた人だ。優しくて面白くていい人だった。今の職場でも愛されているのだろう。彼も、まだ勤務2日目の時は、わたしと同じように不安になったりもしたのかな。

同じようにクリエイティブな職を目指す知り合いは貴重だ。特に、歳を取ればとるほど、貴重になると思う。だからわたしはいま、一人でも多く、そんな人と出会いたいと思う。その人とわたしにしか理解できない関係性になりたい。そんな夢追い人にしか打ち明けられない気持ちも、かけられない言葉も、たくさんある。そして彼たちを見ていると、なんだか勇気が湧いてくる。わくわくする。
現実逃避、甘え、情けない。そんな言葉で嘲笑されることもあるその気持ちを、わたしは大切にしたい。いつまでも作り続けたいし、いつまでも作り続けてほしい、と密かに思う。思うだけ。恥ずかしいし、そんな関係じゃないから言えない。


保育園児のとき、赤は血の色だから好きなのはおかしいという謎の常識があって、やたら赤を選ぶと気味悪がられたり責められたりしたのだけれど、あれは本当になんだったんだ。
それでふと、保育園時代の自分の紹介文みたいなのを見返した。
好きな色「あか」と書かれている。
これだからお前は、変で、かっちょ良くて、誰よりも強えんだ。

わたしは寝る前に頭の中で妄想をするのが好きすぎて、寝るのが好きだった。目的地までの車の中も好きだった。妄想できたから。雨の日の登校も好きだった。誰とも話さず妄想できるから。
それを形にしたくなった。絵に、文に、映像に著したくなった。それがわたしの運命を変えた。
わたしはいま、あまり妄想しない。寝る前は何か考えるまもなく気絶のように眠るか、不安を紛らわすためにスマホを見るか。車の中ではスマホ、雨の日でも風の日でも、歩く時はイヤホンをつけて音楽を聴く。
でも、妄想していたときと変わらないくらい、色んなことを考える。それに、色んなものに自分の体で触れてる。たぶん感受性が豊かになって、なんともないことに価値を付加させられるようになったのだと思う。あのとき、無から妄想世界を生み出していたおかげかな。

気分をよくするもの モビールの揺れ。クラシックの曲の一番盛り上がるところ。雨の日の散歩。起きたら泣いていたとき。
小山田壮平さんのInstagramの更新。おろしたての消しゴム。お気に入りの服。程よく揺れる草。わたしが撮った映像。この世の全ての図書室。友達からのライン。お風呂上がりのカサカサした肌。落ちなかったリップ。


まとまらない文章。これは自己紹介だろう。
わたしの考えはまとまらない。わたしの生き方も、やりたいこともまとまらない。ただ、明日も仕事がある。
わたしは死にたいと思わない。生きている限り明日があるから。明日を生きたらなにか変わるかもしれないから。むしろ生きたいと思う。
未来には希望しかない。絶望も暗闇も不安な気持ちも希望に変えるだけの力がわたしにはあるので😸👍
明日も仕事と自動車学校がんばる🤎

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