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「フットボール風土記」第6章 世界で最も過酷なトーナメント 全国社会人サッカー選手権大会 2018年・神無月

フットボール風土記紹介記事第6章編です。


全国社会人サッカー選手権大会(全社)は地域リーグ以下の全国の社会人クラブ32チームが一堂に会し、5日間連続のトーナメントを戦うという日本で最も過酷な大会である。

この大会の存在意義を簡単に説明すると「地域CLへの出場権を得られる大会」ということになる。



Jリーグまでの距離はまだ遠いこの大会だが、2006年のドイツワールドカップで背番号9をつけた沖縄SVの高原直泰をはじめとし、おこしやす京都ACのガーナ人ストライカー、エリック・ラミなども出場している懐の深い大会である。



全国に9つある地域リーグの中で一番レベルが高いのは関東1部である。

様々なバックグラウンドを持つチームが一つの全社出場枠を競っている。



これまで全社を取材してきて、その差を何度も体感してきた筆者だが、ここからJへの道は狭き門ではあるが開かれているし、Jの人材やノウハウを受け入れる土壌も間違いなく存在していると考えている。

実際、歴代全社優勝チームの名前を見ても現在Jクラブになった名前をいくつも確認できる。


Jの舞台への距離感を覚えつつ、日本サッカーの裾野の広さが感じられた取材であった。

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