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【ラグビー雨の日対策】ボールを落とさない方法5選

こんにちは!ラグビー選手の岸岡智樹です!

今回はラグビーで良く起こり得る、雨の日のノックオンに対する対策として『雨の日でもボールを落とさない方法』を紹介していきます!


ラガーマン&ラガールであれば誰もが経験したことのある「ノックオン」

ノックオンとは
選手の手や腕など、首から上を除く上半身に触れたボールがその選手の攻撃方向に向かって落ちた時や、別の選手の身体に触れた場合にノックオンとなる。

一言で表すと、ボールを前に落とすミスのことです!

NOSIDE TVより引用


雨の日にノックオンが増えるのが当たり前なことはわかっていただけると思います!


ですが、実際にこのノックオンを減らす方法を適切に教えてもらったことは僕自身なかったなと思い、現役でラグビーしている経験をもとに対策を5つご紹介します。


日常的な部分ではなく、今回は雨の日にボールを落とさないようにするための対策をテーマにしていますので、以下は雨の日を強調した対策になります。

即効性が見込める滑り止めクリーム
上級者向けの指用テーピング
基礎基本に立ちかえるならハンズアップ
ハンズアップの手幅を狭くする
最終手段のドッチボールキャッチ

これらは晴れの日でも通ずるノックオン対策だと考えていただいても大丈夫です


1つずつ紹介していきます!


即効性が見込める滑り止めクリーム

一番初めに思い付く雨の日の解決策がこれではないでしょうか。

👆よく使われている滑り止めがこちら👆


「滑るんだから滑り止めをする」というなんとも簡単な話なんですけど😂


簡単な話しだと思うのですが、これは大きな間違いかなと僕は感じています。


滑るときに滑らないようにする目的で、何かものを使うと言うことは僕は「NG」かなと感じています。


でもこの用品を使うことは僕は賛成なのですが、雨で滑るからという理由で付けることはオススメしないということです。

この商品について僕の意見だと、特別な日に使うのではなく毎日の練習で使う方が良いと思っています。


よく目にするのは、雨で滑った試合の日に途中で使うというケースです。

その人に試合後感想を聞くと、
「正直まったく意味なかったわ…」
という声がほとんどです。


その理由を僕なりに分析すると「不慣れなことをしたから」だと思います。

こういった商品というのは通常の状態で使うからこそその良さを発揮するものだと思うので、イレギュラーな時の対策品ではないと思っています。

もちろん即効性がかなり見込めるので、雨の日でも使えるものだと思いますが、日々の練習で使用しその効果を実感した上で、緊急時にも使うというケースが良いかと思います。


ちなみに僕自身は使わない派なのですが、よく使っているSHの選手やHOの選手は「願懸け」のようなところもあるみたいです。

絶対とは言えませんが、意味のあるものなので自分自身に合うのかどうかを判断する意味でも、ぜひ一度試して見てください!


上級者向けの指用テーピング

滑り止めの次に思いつくのは「指テーピング」ではないでしょうか!?

滑り止めクリームと指テーピングの2つは外的要因として対策できるものになると思います。


指テーピングに関しては筆者の岸岡が学生時代から愛用しているアイテムの1つです!かなり詳しくまとめてみましたので、指用テーピングが気になる方は以下の記事をぜひ参考にしてください!


僕自身がどのようにこの指テープを巻いているのかを紹介した動画があるのでもしよければどうぞ!

※このテープの巻き方は自由なので、自分にあった巻き方を探してみてください。


👆使用している指テーピングはこちら👆


僕はこの指テーピング派なのですが、チューブ同様で試合の時だけ付けるというのは絶対にしないでください


簡単な例を挙げるのであれば、いきなり試合の日に今まではいたことのないスパイクを履くような感覚です。

慣れていないことはすべきではないということが伝えたいことです。


僕の感覚もチューブの時にもでてきた「願懸け」的要素がとても強いです。


すべての練習で使用するので消費量はとても多いです。
大学でも今でもそうなのですが、チーム1の消費量を誇っています。


付ける理由としてはもちろん滑りにくくするためというのが一番なのですが、つけると練習だ!試合だ!のように気持ち(スイッチ)入ります。

逆につけていないと僕はやる気ないと自分自身で感じるほどなので、つけるだけで練習に向き合う準備みたいになっています。

練習前にウォーミングアップをすると思うのですが、僕はテープを巻くところからウォーミングアップが始まっていると考えています!


プチまとめ(滑り止めと指テーピング)
◇どちらも外的要因となる対策方法
◇試合の日だけでなく普段から使用!
◇効果はもちろんあるが願懸けにもなる
◇スイッチが入る(ウォーミングアップの1つ)


上記2つは外的要因についての話でした。

これからは内的要因に変わっていきます。


基礎基本に立ちかえるならハンズアップ

僕自身がラグビーをするうえで上で一番大切だと思っていることがこの「ハンズアップ」です。


ラグビーにおけるハンドリングスキルの部門でキャッチに関して取り扱った記事もありますので、気になる方は以下をご参照ください。


ハンズアップがなぜ大切かというと、ラグビーにおける戦闘態勢だからです。

戦争に行って敵と交戦することを考えると、銃を構えて戦闘態勢をとりますよね。
その銃を構えている状態がラグビーにおけるハンズアップしている状態なのです。


では一体どのような構えが正しいハンズアップなのでしょうか。。。

これを読んでいただいている方はどんなハンズアップの仕方をどのように教わりましたか?


僕自身が一番初めにならったハンズアップの仕方は

1. 両手でおにぎり(△マーク)を作ります。
2. その後に拳1個分ほど間をあけます。
3. 自分の好きな位置にその手をもっていく。

これで完成です!


この時に注意なのは、肩の力は抜いてリラックスした状態でいましょう!


岸岡本人はこんな感じ!
岸岡智樹のラグビー教室に参加してくれた子どもはこんな感じ!


上記2人を比べても少し違っている部分がありますね。

でも共通していることは、「投げ手がどこにボールを投げて良いのかがわかる」と言うこと。
ハンズアップの目的は自分自身がキャッチをする準備をすると言うことと、投げ手に欲しい場所の的を作ってあげることになるので、2つの例はどちらも目的を達成していると思います。


ハンズアップの仕方に正解はないと思っているので、知らなかった方は是非参考にしてみてください!



でも今僕が教えるとしたらこの方法ではありません。

僕が今誰かにハンズアップを教えるときは、「お化けハンズアップ」というものを推奨しています。

Twitterで検索してみていただければ出てくるかもしれません。。。


先ほども出てきたnote記事にはこのお化けハンズアップについても書いているので是非みて下さい!

 

ハンズアップの手幅を狭くする

今回これを一番お伝えしたかったことです!

上記のハンズアップと方法は同じで良いのですが、することはとてもシンプルでその手幅を狭くすることです。


こうすることでノックオンをする可能性が減ります!


というより減る気がします。


なぜ僕自身がこの考えにいたったかということを考えればこの理由が見えてきます!


まずはじめに考えたことはなぜノックオンをしてしまうのかということです。

今回は「雨」という状況を考えていますので、その時にノックオンをしてしまう方がなぜミスになるのか考えてみましょう。
(晴れの日は効果的とは思っていませんので晴れの日の対策は是非考えてみてください!)

雨でノックオンをしてしまう
👇
挟めず滑ってしまう(ボールが手から離れる)
👇
ボールを両手で挟む
👇
指先にボールが触れる
👇
手を出す(ハンズアップ)

というのが僕の中での手順です。


このざっくりとした手順の中でどこのステップを改善できるのかを考えていきます。

僕としては5つ考えられるステップの中で3つ目の「ボールを両手で挟む」部分がキーポイントかなと思っています。


簡単に言うと、両手で挟む・掴むことができない結果落としてしまうので、挟む・掴むことができればよいという事になります。


こんな簡単なことができないから僕も含め、多くの人が悩むことになります。

ということは、指先にボールを触れて両手の中に収める工夫をしなければいけないということになります。


そこで僕が工夫した策が「ハンズアップの手幅を狭くする」ということになります。

これをすることで、なぜ落とすことを防げるのかを僕なりの解釈で説明すると、手幅を狭くすることで指先がボールに触れることは変わらないのですが、最終的にキャッチをするまでのボールと手全体の距離が近くなります。

つまりキャッチ(ボールを手に収めるまでの時間)にかかる時間を減らすことができるようになります。

結果的に手の中でボールが"手の中で"滑る範囲を減らすことができ、ノックオンをする可能性を減らせるというシステムになっています。


これが嘘か誠かは実践する"あなた次第"なのでぜひ試してみてください!!


最終手段のドッチボールキャッチ

これは絶対にやってはいけないこと。という教わり方をした人も多いかなと思うのですが、僕はケースバイケースで使い分けることができれば良いのかなと思っています。

まずドッチボールキャッチってなに?と思う方もいると思うのですが、誰しもが小学生時代にはやった経験があると思うドッチボールの時にやっていたキャッチの方法です。

単純に手だけで取るのではなく、おなかにボールを入れるようにしてキャッチをする方法です。


これがなぜよくないかというと、捕った後の動作に遅れが出てしまうからです。

ラグビーはボールを保持している選手にしかタックルをしてはいけません。

なので、ボールを持っている選手は、相手ディフェンスの格好の餌食になってしまうのです。


ですが、場合によっては餌食になることを理解しながらボールキャリーをすることがあるので、その時はドッチボールキャッチをしても良いのかなとも思います。

ですが、そうすると前述したとおりディフェンスの餌食になることを理解してください。


今回これを「良い」としているのは雨というレアな場合だからです。

雨で落とすよりかは良い

という前提のもと、最終手段として活用するレベルという認識をしていただければと思います。


ミスをしてしまえば相手ボールになり元も子もないので、最終手段として使用してください!

どんな場合でもハンズキャッチをして、いつでもパスをできる状態でいることの方が絶対に良いということは忘れないでください!!



今回は雨の日にノックオンをしないための対策ということで5つ紹介させていただきました。
いずれにしても「雨」という共通の前提での話なので、しっかりと自分で考えた上で、試していただければと思います。

他にも方法はたくさんあると思いますので、雨でも関係なくキャッチできる!と言えるように練習しましょう!!

いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。