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元旅行者の視点から(10)~荷物について

このブログで、長い期間旅行をしていた自分を、
どういう言葉でくくるのか、は悩みの種の一つで、
辛うじて、「旅行者」とか「長期旅行者」とか表現しているのですが、
一般的には「バックパッカー」とか言うのになぜその言葉を使わないのかと思われると思います。

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「バックパッカー」という言葉にどこか抵抗があるのは、
バックパッカーが背負う「バックパック」という物は、
縦長の大きな、20リッターとか30リッターとか、
とてつもない大荷物が入る物で、
僕自身はそんな大荷物を持って移動していなかったから、
ということに尽きます。

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初めて長い旅行へ出た時にアドバイスをくれた友人からの影響が大きいのですが、

旅行記1994~2000(1)出発前(1994.3)   https://note.com/so6/n/n9c3f0cb1db19?magazine_key=mfd7809413989

僕が旅行していた時は、
最低限の生活用具だけを持って、あとはできるだけ物を持たず、必要な物は現地で揃える、との前提で常に動いていて、その僕の持ち物は、
バックパックではなく「デイパック」と呼ばれる小ぶりなリュックと、
それに入り切らない物を入れる手提げか肩掛け鞄的な物を現地調達していました。

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時々、荷物を整理し、不要な物は捨て、少なくしていかないと、すぐに増えて、移動しにくくなってしまいます。
それは大荷物を抱える「バックパッカー」も同じで、会ったバックパッカーの中には、バスの時間にパッキングが間に合わず、キャンセルした、という人もいました。
荷物がシンプルだと、パッキングに時間が掛からない、というか、ほぼそんな時間はゼロに近いという利点もあります。

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「断捨離」ということが世の中で言われ出したのはここ十年ぐらいのことでしょうか。
あの考え方はとても自然で、僕もすぐに納得できて、今の日本での生活の中でも物は持ち過ぎないことを心掛けていて、
旅行していた当時、パッキングの時間、というのがほぼなかったのと似ていると思うのが、「衣替え」の時間がほぼない、ということ。

夏物と冬物は一応分けてはいますが、絶対数が少ないので、タンスと押入れの衣装ケースの中身をそのまま入れ替えるだけで、10分と掛かりません。
今年のように暖かいと思うとすぐ寒くなったり、だと、いっぺんに入れ替えず、必要な分だけちょっとずつ出し入れしますが、それも、何かのついでに押入れの衣装ケースに手を突っ込んで出すだけ。

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旅行でも生活でも、物の管理に時間を取られないと他のことに時間が使えて、僕にとっては物が少ない方が断然良いですが、そこは色んな考え方があって、ストックがたくさんある生活というのも良さがあると思うし、旅行中会ったでっかいバックパックを持つ人の荷物で便利な物もたくさんあり、その人が大荷物を持つ理由もそれぞれあり、そこは自分に合ったやり方生き方であるように思います。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/

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