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佐々木 孝平(パーソナルトレーナー)

|Profile

・帝京大学卒業(医療技術学部 スポーツ医療学科)
・NSCA認定パーソナルトレーナー
・Dr.トレーナー(スタッフ、講師)

|第1章 今の仕事

 私は、現在、株式会社Dr.トレーニングという会社で、主に学生アスリートや一般の方向けのパーソナルトレーナーとして働いています。また、会社が運営しているパーソナルトレーナーを目指す方向けのスクールで講師もしています。入社して4年目ですが、社内の人材教育も担当しています。

|第2章 わたしとスポーツの関わり

 私は、幼稚園生の頃から高校までサッカーをしていました。
 高校生になれば、自分がサッカー選手としてプロになる実力は無いとわかっていたので、将来は選手をサポートする立場に回ろうと考えていました。
 私が進学した帝京大学では、当時、岩出雅之監督が率いるラグビー部が全国大学選手権を連覇中の強豪で、練習環境も充実していました。学生のうちから将来の仕事に繋がる経験ができると考え、ラグビー部に学生トレーナーとして入部しました。

|第3章 就職活動について

 大学3年生になるまで、「チームの中で仕事をするトレーナーになりたい」と考えており、スポーツチームの採用情報や、チームにトレーナーを派遣している会社の情報を調べていました。そういった会社にエントリーするには、アスレチックトレーナーの資格が必要でしたが、私は体調を崩して、受験する機会を逃していました。
 そのため、方針を変えて、パーソナルトレーナーとして働きながら、チームのサポートもできる可能性がある会社を探しました。そのような会社は、都内だけでも10~15社あり、その中に現在勤めている会社(Dr.トレーニング)もありました。
 当時、今の会社は設立して数年のベンチャー企業でした。代表者の経歴や会社のホームページをじっくり読んで、「この会社で仕事をしたい」と強く感じ、会社に直接問い合わせたところ、「1年後なら採用を検討している」という返答を頂きました。
 トレーナーの業界では、「トレーナードラフト会議」と呼ばれている合同就職説明会があります。私が参加した当時は、100名前後の学生に対して、10社くらいの企業が参加していて、その中にはDr.トレーニングもありました。
 そのイベントでは、学生が自分の夢や目標を参加企業に向けてプレゼンテーションする時間がありました。プレゼンに参加できる学生は5人くらいで、持ち時間は10分くらいでしたが、私は「Dr.トレーニングの目に留まる発表をしよう」と準備してイベントに参加していましたので、しっかり自分の夢や目標を発表することができました。
 その結果、会社から声をかけて頂くことができ、その後、インターンを経て入社しました。

|第4章 今後の目標(パーソナルトレーナーという仕事)

 パーソナルトレーナーという仕事は、お客様に運動の重要性を体感していただき、継続的にトレーニングを続けて頂くことが大切です。そのためには、モチベーションを維持したり、運動を始めようと思った当初の目標を忘れないことが必要になります。また、私が考える「パーソナルトレーニング」とは、お客様が「自分自身と対話する時間」だと思っています。そのため、今後はトレーニングだけではなく、メンタルやモチベーションの維持に関する知識を学び、コーチングを用いて、お客様が継続的に成長していくサポートをしていきたいと考えています。

|第5章 学生に向けたメッセージ

 私は、業種を絞って就職活動をしたので、会社や就活に関する情報を集めるのが大変でした。学生の皆さんも、もしかしたら、大手の就活サイトに頼るのではなく、自力で会社の情報を探したり集めたりする必要があるかも知れません。
 色々な情報を見ていると、自分が何をやりたかったのか分からなくなる瞬間があると思います。そうしたときは、自分が経験した、嬉しかったことや悔しかったことなど、過去の思い出に残っている出来事を思い出して下さい。その感情は、必ず自分の軸になります。また、まだ自分のやりたいことが見つかっていない方は、今取り組んでいることに真剣に向き合ってください。真剣に向き合うこと自体、大切な経験ですし、その経験が今後の自分の将来を考える材料になるはずです。
 皆さんが、それぞれの場所で活躍できるよう応援しています。

|キャリア情報

#帝京大学ラグビー部
・全国大学ラグビーフットボール選手権大会で、2009年度(第46回大会)から2017年度(第54回大会)まで9連覇を果たした強豪。
・それまで体育会系の常識ともいえる「下級生が上級生をサポートする」という体制を見直し、「新しい環境でストレスフルな新入生のために、上級生が雑用係を担う」という仕組みを実践している。
・練習においても、科学的なデータや根拠に基づいて、練習のメニューや強度を決めるほか、学生が自ら考えて行動するよう様々な工夫が施されている。
・2022年度、10度目の優勝を果たし、監督の岩出雅之氏は2022年から同大学のスポーツ局の局長に就任した。

#パーソナルトレーナーの資格
・選手をサポートするフィットネスやトレーニングに関する資格は非常に多い。
・医師や柔道整復師のように国家資格もあるが、ほとんどが民間団体が発行している資格。
・パーソナルトレーナーに関する主な資格として、
 ①全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が発行するNESTA-PFT
 ②全米ストレングス&コンディショニング協会が発行するNSCA-CPT
 ③日本トレーニング指導者協会が発行するJATI-ATI
などがあり、受験資格、受験料、難易度はそれぞれ異なる。
・また、これ以外にも、様々な団体が資格を発行しているので、自分が目指したい仕事や必要な知識によって、どの資格を取得するか検討することが大切である。

#トレーナードラフト会議 (トレドラ)
・一般財団法人スポーツアライアンスが主催している、トレーナーを目指したい学生向けの合同就職説明会。
・2022年は、東京、大阪、福岡の3都市で開催された。
・参加した学生は、自分のプレゼンターとして参加企業の前で自分の思いを発表することで、参加企業から入社の打診を受けるチャンスがある。

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