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嗅覚障害とアロマセラピー

こんばんは、yukinaです。普段は札幌でアロマセラピーサロンを営んでいる看護師+クリニカルアロマセラピストです。アロマセラピストといえば、嗅覚の専門家です。実は、8月中旬頃から嗅覚障害に対する相談が増えてきています。コロナ罹患者が全国的に増えているのもあり、母体数が増えている影響もあるとは思いますが、最近相談が多いのでこちらにも嗅覚の専門家目線で記載していきます。
まずこちらをご覧ください。

多くの症例は嗅覚・味覚障害とも早期に回復するが,障害が長期に渡って持続する症例が少なからず存在する.厚生労働省福永班の調査では,診断後6か月で7%に嗅覚障害が,9%に味覚障害が残存することが判明した9).筆者らの調査でも嗅覚障害,味覚障害の残存率はそれぞれ12%,6%であった.嗅覚障害が残存し筆者の嗅覚外来を受診する多くの患者が訴えるのは,においはするのだが以前とは異なって感じる,あるいはどのにおいも同じ嫌なにおいに感じるという,いわゆる異嗅症である.また,においのないところでも常ににおいを感じる,突然ににおいが現れるという患者もいる.患者にとっては非常に不快で苦痛であり,食べ物のにおいさえ不快に感じ食欲が低下するためQOLも低下する.

三輪高喜:日本血栓止血学会誌https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsth/33/3/33_2022_JJTH_33_3_347-350/_html/-char/ja

嗅覚障害に対しては症状もさまざまですね。ネット上にもさまざまな情報がありますが、香りの専門家から見て不思議なサイトもあります。私は正しくアロマセラピーをお伝えすることを自分の役割だと思っており、今回は嗅覚障害後の香りを用いた訓練について、クリニカルアロマセラピストの視点から、できるだけ簡潔に・詳しく説明していきます。


嗅覚障害後の訓練についての研究

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