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私と発達障害の話。

昨年30代にして「発達障害の傾向あり」と診断されたのですが、私としては驚きもなくすんなり受け入れられました。その話を少ししようと思います。

知能検査を受けた経緯

現在通っている精神科に転院した時、とんでもなく具合の悪い状態でした。大学院で出会った同期入学生(50代女性)につきまとわれて追い詰められ精神のバランスを崩し、フラッシュバックを起こしたり。

その状態の私を見た救急の医師(主治医ではありません)に知的障害の疑いをかけられて知能検査を行うことになりました。いきなり知的に遅れが……と言われて余計にわけがわからなくなりましたが。

知能検査の結果は「ボーダーライン上」

その後チェックテストと知能検査を受け、主治医から結果を説明して頂きました(知能検査を行ったのは心理士さんです)

総合的なIQは100ちょっと、ごく平均。

言語性IQは133、平均より少し高め。

動作性IQは76、かなり低い。

言語性IQと動作性IQの差が大きいため、「発達障害の傾向あり」と診断されました。

ただ、私の場合はASD(自閉スペクトラム症)のチェックリストが本当にギリギリの数値で、いくつ以上ならASDという数字にぴったりだったのです。それで「ボーダーライン上」と言われました。

自分なりに自分を知りたい

少しあやふやなところに疑問を持ちつつも、私自身は結果に納得していました。大学時代に文章力があると褒めてくれた先生がいらしたこと、読書に限らず何かを読むのが好きなこと、手先が不器用で絵や手芸が下手なこと(下手の横好きではありましたが)、体育の授業が大の苦手だったこと。全てに納得が行きました。

そして次に感じたことは「発達障害を持つ人にはどんな人がいるの?」「発達障害について知りたい」でした。大学院に進学しようと思うくらいですから、何かに興味を持つと深く知りたくなるのです。

まずは本を読む、というのが私のやり方です。大きな書店をうろついてみたり、通販サイトで検索したり。専門書の他にも、エッセイやコミックエッセイの分野で当事者やその身近な方の著書が見つかることがあります。

いろいろと読みましたので、おすすめの本を紹介してみようと思います。

発達障害関連の本おすすめ

・ボクの彼女は発達障害
・ボクの彼女は発達障害2
(くらげ)

・うちのでこぼこ兄妹
(寺島ヒロ)

・発達障害グレーゾーン
(姫野桂)

・発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート
(ななしのうい)

・僕にはイラつく理由がある!
(かなしろにゃんこ。)

コミックエッセイや新書など、読みやすいものを選びました。当事者やそのご家族が書かれた本ばかりなので、その点でもわかりやすいと思います。私も共感するところが多かったです。

これからどうするのか

さて、診断されたのはいいのですが、それをこれからにどう活かしていくのか。それはまだよくわからずにいます。

特性を知ること。その中の得意分野を活かして生きること。大切なのはそういうことだと思うのですが、「発達障害の傾向がある」というだけではサポートが受けられるかどうかもわかりません。

まずは主治医と心理士さんに相談して、検査結果を詳しく説明して頂くのが先だとは思いますが、知能検査を行なってから1年以上経っているので、検査のやり直しにならないかな?とも思います。今更その問題で相談?とも思われそうですし。

自分で自分の研究をする

そんな風にいろいろと考えているうちに、「当事者研究」という言葉に出会いました。

元々は「べてるの家」という施設で統合失調症の患者さんなどが自らの病状を知るために行なっていたことなのだそうですが、それが他の団体や病院、違う病を持つ方々に広まっているそうなのです。

発達障害の当事者も、綾屋紗月さんという方が『発達障害当事者研究 ゆっくりていねいにつながりたい』という本を出版されていました。これから読むつもりで購入済みです。

自らの病や障害を一番よく知っているのは当事者なのですから、こういう視点が出てくるのは当たり前なのですよね。

本来ならお医者さんやカウンセラーなどのアドバイスも取り入れながら行なっていくのが良いのかも知れませんが、私も自分と向き合うために挑戦してみたいと思っています。まずは、綾屋さんの本を読み終わるところから。


あまり役に立つことは書いてはいませんが、少しでも心に引っかかることがあれば幸いです。

※画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りいたしました。ありがとうございました。


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