#3 海外就職に必要なもの【3/3】(仕事のスキル・経験)

こんにちはキヨです。

海外就職で必要なものは以下の3つ

語学力
・仕事のスキル・経験
そして行動力

さて、前回、前々回と既に語学力と行動力の必要性を伝えてきました。

今回は最後に仕事のスキル・経験という部分を伝えたいと思います。

これは仕事をするうえで当然だと思いますし、転職するならアピールする必要があるのは説明するまでもないと思うのですが、日本で働いているとなかなか気づかないアピールポイントもあるのでそこに目線を向けながら説明したいと思います。

私は仕事を主に専門職と総合職で分けて考えています。専門職というのはその職種、技術に特化した仕事を求められる分野という認識で、総合職というのはその他です。英語でSpecialistとGeneralistと言うのか不明ですが、ニュアンスとしてはそんな感じです。なので、いわゆるサラリーマンや公務員は全員総合職です。私の周りにいる専門職の肩書は、設計士や、整備士、料理人です。

総合職の仕事スキル

まずいえるのが、日本で仕事をしていた経験があれば、それだけでも多くの外国人より仕事ができると思えるくらいに日本人は仕事のレベルが高いです。
おそらく日本の教育が関係していると思うのですが、そこまでの考察を入れると長くなるのでここでは割愛。

そして、私はドバイでしか働いていないので、欧米地域での働き方がどうなってるのイマイチ分からなりません。ここドバイでの労働者の多くはインド・パキスタン・フィリピン・アラブ諸国出身者です。彼らの働き方として、時間を守らない、期日を守らない、話を聞かない、勝手にやる、、、というのが多くの共通の問題点としてあります。
そこら辺をうまくやり、同僚・取引先と仲良くしながら、仕事を回すことで勝手に社内で信頼が得られます。

日本では報連相が最初に教わるくらいに上司・同僚と働く際に連携をすること、良くも悪くも足並みを揃えることを基礎としていますが、ここでは違います。
つまり日本人ならほとんど誰でもできるようなことが意外とアピールポイントになったりするんです。
自分のことをアピールする際に、単純に自分の得意な事を言うよりは差別化を図ることが分かりやすくインパクトを与えられます。なので日本では周りも当然のようにできているため、アピール要素になりづらい事も海外ではそれができていなくてアピールになる。ということです。

・仕事の時間・期日を守る→タイムマネージメントスキル
・取引先の話をしっかり聞く→取引先との信頼関係構築能力→コミュニケーション能力
文字にするとこんな感じなので、コミュニケーション能力が私は秀でています。と説明した後に、なぜなら取引先と、、、と説明すること説得力を増すことができます。

また、事務職になりますが、日系企業が日本人を採用するポイントで聞くのが、お金を盗まない、嘘をつかない、機密を漏らさない。
など、そのレベルでひどい経験をしている経営者層がいるのも事実だったりします。

専門職の仕事スキル

これは声を大にして伝えたいのが、いわゆる専門職・技術職の人たちが海外でより活躍できるという事実。

料理人、自動車整備士といった車の修理や、美容師含む美容・エステ系などの職人さんたちは、海外で需要があります。

でも、そういった方々の多くは英語ができない人が正直多いのではないでしょうか?英語ができないから自分は働けない、、、と、逆を返せば技術があって英語ができる人がいないからこそ、需要があるという点にも気づいてほしいです。

料理人はイメージがつきやすいかもしれませんが日本食レストランの雇われシェフとして働いても、日本より待遇が良いケースがあります。
ちなみに、料理人の方はそれぞれ分野があると思いますが、フレンチの方でも、イタリアンの方でも、料理人以外の人より確実に日本食が作れると思います。国やレストランのランクによりますが、完璧な懐石料理や、一流の寿司職人というレベルでなくても海外なら日本食シェフとして良いオファーがあります。
失礼な言い方かもしれませんが、日本人が握った普通の寿司と、外国人が握ったおいしい寿司があった場合でも、オーナーがまず雇いたいのは日本人です。
それが、レストランにとっての日本ブランドだからです。

自動車整備士の方たちは英語ができれば、エンジニアや、アフターサービスというジャンルで大企業の駐在等で活躍する場があります。
また、現地の修理工場で雇いたいというケースもあるかと思います。その場合日本のように設備が整っているわけではないので、大変かと思いますが自分自身の経験として糧になると思いますし、海外ではボルトを舐めて締めたのをそのまま修理完了としてお客に返したり、力いっぱい締めるのが良いと考えている残念なエンジニアがはびこっているため、日本で働いた経験があれば間違いなく即戦力です。

美容系は、日本人駐在者がそれなりにいる地域なら高いカット代をもらうことが可能です。私は行ったこと無いのですがドバイで日本人美容室のカットは1万円と聞きます。まぁ人件費だけでなく賃料も高いとは思うので収入が良いかは分かりかねますが、、、
その国でまずは働いて、お金を貯めて、もしくは出資してくれるお客さんの援助を借りて独立というのも十分に有りえる青写真かと思います。
また、なぜそんな高いカット代を払ってまで行くかというと、日本人、アジア人に向いたカットの仕方を現地人が知識がなくて分からない、スキルがなくてできないということです。その為、現地の有象無象の美容室とは一線を画すサービスを提供できるということです。

上記は分かりやすく伝えるために大げさに伝えている面もありますが、遠からず、、、と思っています。

私の現在

私自身日本にいたときは周りも同じ教育を受け、同じような仕事の仕方をしていたし、自分より仕事ができる人も同僚で知っているので、自分の強みというのが分かりづらかったのですが、一度外の世界に飛び出し実際海外に出てみて気づいたのが上記のような部分です。

私は2021年現在営業職で働いています。正直営業の本質である、売上を増やすという行為は向いていないのが分かりました。売上が増えないわけではないですが、ここドバイではインド人達の営業力がとても強く彼らと同じ土俵で戦うほどの能力が無いのを知りました。
そんな私が彼らと差別化を図れるのは、タイムマネージメント、関係性構築、改善、ビジネスの見える化、コストダウン、チームワークといった点であり、それを会社に対し私がアピールしている自分の強みです。この中でもタイムマネージメント、改善、チームワークという部分は多くの日本人が持っている共通の強みだと考えています。

最後に

3回に記事を分けて書いた海外で働くのに必要なものをまとめると

語学力はツールであり、ある程度は必要だが、
仕事で重要なのはこの記事の仕事のスキル・経験だということ、

そして、海外で働くというのをいくら思い描いたとしても実際に行動に移さなければ実現できないので、最後に行動力が大事だよということです。

それ以外にも勿論、健康な体や、生活初期に掛かるまとまったお金、ホームシックにならないメンタルなどなど上げるとキリがないですが、私にとってそして私自身が歩んできた海外転職をするうえで特に重要なポイントはその3つではないかと思います。

また、海外で働くことが全てにおいて良いという気はサラサラありません。
ですが、もし海外で働くことに興味があるなら是非ご自身の現在の能力を再度整理し、不足しているものがあるなら準備を行い、ある程度準備できたら是非行動力を発揮し飛び込んでみてください。新しい道が切り開けるのは間違いないです。

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