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【詩】umbrella umbrella

相合傘っていうものにすごく憧れていた
どんなに雨が冷たくても 二人寄り添い温かくて
けれど僕たちみたいな心配性となると
折りたたみ常備者だから うまくいかないんだよな

突然の雨で君が 傘がなくて困っていた
そこで僕は傘を差し出す
逆のイフでも そんな夢を見てたんだ

六月を過ぎればチャンスはゼロに等しくなって
思い切って常備卒業 鞄から出して
けれど運よく雨が降った日驚いて 
二人笑いあった お互い置いてきただなんてな

突然の雨で僕ら 傘がなくて困っていた
君は僕に話しかける
「でも二人でいれるね」ってさ 雨が止むまでのひと時を

見上げれば黒い雲 聞こえるのは雨音
横見れば君 傘はないんだ

アンブレラ アンブレラ 
二つ並ぶ傘がいつかひとつになれたらな
アンブレラ アンブレラ
そしたらその時がいつまでも続いたらいいのにな
二人で肩濡らし歩きたいな

いつかひとつになれたらな







出す時期今じゃないなと思いつつも、発表しないまま腐らせるのも違うと思い載せました。自分の中でもわりと気に入っている詩です。

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