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高校生の皆さんへー個人面談等での注意点

 先日、立て続けに教員向けに個人面談の話を二つ書いたのですが、担任教諭向けに書いたので、生徒側から見た視点がないな、と翌日思いました。

 というわけで、個人面談等で、生徒・保護者の立場での注意点を考えてみたいと思います。

 もちろん、担任と口をききたくない、という気持ちもあるかもしれません。私自身、中学・高校で、担任の先生に全然自分のことを分かってもらえた気がしなかったので、いつもなかなか話が噛み合わず、今思えばお世話になったはずなのに、特に高校三年間、どの担任ともあまり話をしたくなかった記憶があります。

 ところが、教員になってから、あれも出来たのではないか、これも大抵の生徒は言ってくるのに、何故、自分は尋ねなかったのだろう、と思うことがありました。大阪教育大学入試の小論文などは特にそうでした。書いたものを見てもらうという発想すら無かったのです。なのに、教員になってからは、生徒たちの自発的に持ってくる志望動機や小論文の添削の嵐に見舞われました。いくら自信があっても他人の目を通すことは必要です。何で私……(以下省略)。

……話がそれましたm(_ _)m

 個人面談の際、生徒や保護者が注意しなければならないことは、担任や担当教員にしか出来ないことや、担任や担当教員しか持っていない情報がある、ということを知っておいた方がいい、ということです。

 例えば、家庭の事情で急に就職しなければならないとします。ところが高校在籍中は、ハローワークに行っても、高校を通して就職活動して下さい、と言われます。学校に進路指導主事の先生がいるので、その先生を通じて求人票を見たり、求人を探してもらったりするのです。

 特殊な例では、父親が在学中に亡くなった生徒が奨学金を緊急で給付してもらい(交通遺児の奨学金というのも見たことがありますし、古くからある学校では同窓会が奨学金給付していたりもします)、卒業後すぐそのままその学校の実習助手に採用、ということがありました。担任が奨学金担当者や管理職を動かしたのでしょう。

 心の病や発達障害の相談も、教育委員会に相談室があるのですが、高校の場合は、保護者からではダメで、担任から予約を取りました。

 もう少し一般的な話で言えば、進級の要件について、大学進学する生徒が多い高校では、全体にはあまりはっきり説明されないことが多いと思います。よほどの長欠でない限り、皆、進級していくからです。(実は皆、でもないのですが、学習困難校でぼろぼろと一年生から多数の退学者が出ることを思えば、300〜400名中で1〜5名程度の留年など、気づかないでしょう。)
 こういう進級規定の要件については、担任から説明されます。

 何か問題があって、聞きたいことがある場合は、まず担任か学年主任の先生に尋ねるといいでしょう。
 その時、自分のことを相手の先生が理解していようがいまいが、関係ありません。ちゃんと状況を分析し、場合わけして、情報を入手しましょう。

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