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【岬のマヨイガ】出てくる料理の物語。わかる人にはわかる!?

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岩手県が舞台の長編アニメーション
「岬のマヨイガ」公開になりましたね!


まず、このポスターの左端の言葉に持っていかれました。

「あなたを信じる場所がここにある」

あなた「が」ではなく、あなた「を」なんだと思ったら
ものすごく引っかかって、そしてものすごく感動して
見る前からだいぶ気持ちを持っていかれました。

本編が始まり、
舞台は東日本大震災後の岩手県。
震災後の情景や、避難所、
それでも変わらず壮大な自然な景色など
岩手県人のように穏やかにストーリーは始まる。

登場人物のそれぞれの心情が
不思議なことに時間が経つごとに伝わってくる。

言葉はそんなに交わさずとも
お互いがお互いを想い、
優しさの押し付けなど存在しない、
緩やかに伝わる優しさ。
そしてそれぞれの苦悩や寂しさ、踏ん張りがじわじわと見える。

ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、
面白かった!です。

今回、岬のマヨイガに出てくる料理を監修・担当しました。
監督と話し込み、地元の人の声や原作者の柏葉さんの希望、
季節に合わせた料理など。
私のアイディアでメニューを決めたり、変更したりと監督は私の話を聞き入れてくれました。

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面白かったのは、
監督「ねぇねぇ、味噌焼きおにぎりってどうやって食べるの?」でした。

監督「俺たちは居酒屋でしか食べたことがないんだよね、箸で。」と。

…確かに、聞かれるとどうだったかなと自分の手を浮かべてみる。

私「えっと、味噌がつかないように手をアルファベットのユー(U)の字にして食べますかね。味噌がつかないように。でも食べ慣れてない人の設定だと、この食べ方は難しいかも。子供なら味噌を気にしないで食べて、何なら指についた味噌を舐めながら食べますかね。。」

監督「ふんふん、そうか、そうか、実際イラストにするってなると、その食べ方も表現するんだけど、結構難しくてねー。」

私「確かに、一連の流れにすると難しいですね。みんなどうやって食べてるんだろ(笑)。あ!では、海苔の代わりのように、シソを巻くのはどうでしょう。それなら食べ慣れてない設定でも食べやすいかと。」

監督「なるほど、いいね〜。その晴澤さんの案でいこう!」

そう言って、監督は認めてくださいました。
嬉しい。。

作り方動画も、プロモーション用に撮りました!
映画に出てくる料理が実際食べられるなんて面白いですよね。

ここだけの話、
最初送った作品はイラスト用で網で焼いて提出したんですが
動画用となるとお家で作りやすいようにフライパンバージョンで作り方を
変えてます。
見た目は変わらないけど
味として美味しいのは、この動画用です。笑

ひとつだけ。
劇中で、え?これ何?っていうものが出てきます。
地元の岩手県人でもわからない人も多いだろうな、というもので
結構長い時間映画には出てくるんですが、
一切誰も触れずにそこにある。

「あれは、なんだ。何が入ってるんだ。」と
話題になってくれないかなーとひそかに思っております。笑

監督もそう言ったことをおっしゃてました。

1度目に見た時は気づかなかったけど、
2回目、3回目って見た時に、あ!これはあれだったんだ!と思えるもの
そう言ったものがいい、と。

映画に映る料理はちらっとしかないかもしれないけど、
結構キーになるシーンが多いなと思いますし、
見ながら自分の人生も振り返えるきっかけにもなりました。

何かを思い出す時、
そこにはいつも何かしら料理があるな、と。

あくまで私の場合ですけど
自分の仕事にも活かしている部分でもあります。

あれがダメ、これがいいという食育よりも
誰と食べるか、おいしいってどういうことかを問うてます。

おいしいって何?

シンプルかつ、深い問いと思っています。

映画から少しずれましたが、
この映画も深く面白い内容です。

出てくる料理にはひとつひとつ物語も想いもあります。
語りつくせないくらいなので、本を出したいくらいです!笑

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※画像はネットより拝借

その他、クッキングムービーも公開中!


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