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風をきってどこまでも、世界がかわるその瞬間まで。



今日は、なにを食べようかなって考えるように。
今日は、どこにいこうかなって考えられたらいいな。


どこにいくかが決まったら。
どうやっていこうかなぁって、考えるようになれたらいいな。



とっぷりと夜の闇が包みこんだ世界。いつも生活している場所よりも明かりがすくなくて。現実なのか、夢なのか、わからなくなってしまいそうだった。


車の窓をあけたときにかんじるバシバシとした風を、からだ全体でうけつづけていたことが、現実だということをよびかけていた。


目に映るものがすべて、いつもよりも何倍のはやさで進んでいく。


すーっと景色が進んでいくのは、感じたことのあることだったけれど。
風をきるように、身体でめいっぱいかんじながら景色をみるのははじめてだった。



関西にいったとき、友人のバイクにのせてもらった。


バイクにのんるだってきいてから、一度は乗ってみたいなぁっとひそかに思っていたから。すごくうれしいものだった。

ヘルメットがあんなにぎゅーっとおしこめるようにかぶることも。重さでふらつくことも。視界もせまいことも。
わらってしまうくらいにおどろくことつづきで。


またがるときに、もたもたしちゃうのとか。足をおく場所をまちがえて、ゴムがとけてたことだって、なんだかすごくおもしろかった。



車もバスも電車もあるのに。バイクに乗る理由ってなんだろう。


そう思っていたのだけど、目的地まですすんでいく風を感じていくのはすごくいい。
いいとしか、言えないくらい。まだ大きすぎる衝撃で、うまくことばにできないだけ。


そのくらい、ガラリとかわってしまった世界と景色があった。


わたしはうしろにまたがっていただけだけど。たどりつくまでの空気をきって、目的地まですすんでいくのは、ほかでは味わえないなっておもったもの。



どこに行こうかなって考えたとき。
目指すところが決まったら。
どうやっていこうかなぁって、考えるようになれたらいいな。


目指すところまでにいく手段をたくさんあっからそのぶんだけ、ひろがる景色がある。
ガラリとかわる世界をもういちど、体験したいもの。


またバイクのりたいな。
青空のしたをどこまでも。
後ろにのる専門で。笑


いつも読んでくださり、ありがとうございます♡